十二夜 ページ12
『＿＿＿＿なに？』
「いや、腹減ったなって」
コンビニ弁当を食べていると、横からコネシマがぐだぐた何か言っている。要するに、私の手料理を食べたいらしい。
「……こんだけ言っても分からんのか？」
『言いたいことは言わないと分かんないわよ』
最後の一口を食べようとすると、その手をぐいっと掴まれ、コネシマの口へといった。
「…ちゃうな。肉の気分やない」
『………ぇ』
私の箸で、最後の肉を食べた。それだけだ。驚き、しばらく固まっていた。
「……あ。これ間接キスやんな？」
『………』
にやにやと私の方を見るコネシマ。うざいくらいににやにやしている。今度はグーで殴ってやろうかと考えた。流石に顔に熱は集まらなかったが、怒りで顔が赤くなりそうだった。
空になったプラスチックの弁当箱を台所まで持っていき、後処理を済ませようとした。
ついでに流し台を綺麗にし、手を洗っていた。その時だった。後ろから突然、抱きつかれた。
『………はぁ？』
「何かさ、こうすると夫婦っぽくない？」
上から私を見下ろし、豪快に笑いながらそう言った。眉を潜め、顔を歪ませて迷惑だと伝える。
また怒りで手が出そうだ。だがそれを抑えるんだ。もう、昔の私ではないんだ。だがコネシマはそんな私をまたもや怒らせた。
私の来ている洋服に、パーカーに手を出してきたのだ。
「っい!!?」
『……ふざけんな』
肘でコネシマの顔、顎目掛けて食らわせた。私から離れ、ふらふらとする。
「冗談ですやん」
悪戯っ子のように舌をべっと出して言い訳をする。はぁとため息をついて、口を開く。
『帰って。ほんとに』
「結婚してくれるならええで？」
『ほんとに無理って』
.
現在の時刻は19時。一言でまとめると、コネシマは帰らなかった。それだけだ。非常に頭痛がして堪らない。怒りで溢れている。嗚呼、何故こんなことに。
「まあまあ。そんなイライラせんで。ほら、酒でも飲んで」
一度家から出ていった。帰ったかと安心していたが、十分後に戻ってきたのだ。大量の酒を買って、戻ってきたのだ。
『………もう、飲めんって、…』
「ええからええから！」
酒を飲みたいと言う欲望には逆らえず、飲んでしまった。だがコネシマは私が断っても缶ビールを勧めてくる。酒はそこまで強くない。流石に酔ってしまう。
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ゴマ(プロフ) - える＠脅威推しさん» お気に召してくださったのであれば幸いです👊💥 (2022年6月22日 20時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - ｯｽｩｩｩｩｩｩ………”尊い” (2022年6月21日 16時) (レス) @page16 id: e5ffed06b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - まろ。さん» お気に召してくださったのであれば幸いです🥰 (2022年5月22日 22時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - リメイクも面白いなぁ…………すき。() (2022年5月16日 0時) (レス) @page15 id: 2667a3070a (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - 時計さん» コメントありがとうございます！完結いたしました！神だなんて、…私にはもったいない言葉です。こちらこそ、読んでいただきありがとうございます…！ (2021年11月16日 7時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2021年11月3日 9時
