無個性がヒーローになるまでの物語 II (ページ38)

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88:The仮免試験⑧ ページ38

治療してくれる人のいる場所へ行くと凄い大騒ぎだった

なんか、ギャングオルカいるし

走っていると

ぎゅっと服を掴まれる感覚がある

奈乃ちゃんが僕の服を掴んでいた

こうやって見るとほんとうに人間みたいだな

『大丈夫。僕がついてる』

奈乃「ぅん。」

僕は奈乃ちゃんを強く抱き締めた

小柄「っ、背中……血、出てる」ﾎﾞｿｯ

心配してくれてる……！

まって、鼻血でそう←

『ありがと、小柄くん』

小柄「その小柄くんって言うのやめてよ」

『だって小柄くんの名前知らない』

小柄「白兎……赤嶺白兎」

『………格好いいじゃん』

小柄「……………」

《ｼﾞｰｰｰｰｰｰｰ》

『あ、終わった』

白兎「ほんとだ」

目良「誠に勝手ではございますがこれにて、仮免試験全行程終了となります」

かくりと奈乃ちゃんは眠った

それを見届けて僕は白兎の方を見る

白兎「あんたの名前は？」

『神威優奈。よろしくね。白兎』

フードで白兎の顔は見れなかった

白兎「………うん」

今を逃したらもう会えないんだろうな

『後でさ……連絡先交換しようよ』

白兎「わかった」

『じゃあ、また後でね』

僕は白兎に手を振ってその場を離れた

そこで一つ問題が……

奈乃ちゃんどうすればいい！？←