無個性がヒーローになるまでの物語 II (ページ33)

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83:The仮免試験③ ページ33

「ぃ"ってぇ」

後ろにいたやつから一旦離れて攻撃態勢に入った

『ごめんよ。でもすぐ治ると思うから』

「治る治らないの話じゃないし」

『まぁまぁ落ち着いて』

真っ赤になっている人に向けて言うと隣にいた小さい子が両手をこっちに向けてきた

個性を使うのかと思い

開いている傘を前に持ってくる

『ｶﾞｯはっ』

忘れてたっ

あと3人いるんだったっ

「私を忘れてるなんていい度胸じゃない！！」

蹴られた背中がキリキリと痛む

そこからまた凄い圧が傘を飛ばした

傘なしで戦うのはやだな…

「僕達も忘れないで」

「そうだぞそうだぞ」

『忘れてないよ』

僕は思いっきりからだをねじって双子に回し蹴りをかました

結構遠くまで飛んだ

見た感じ気絶してる

「とりゃあ！！」

『単純単純』

真っ直ぐ飛んでくる水を軽々と避けながら近づくそしてさらけ出ているお腹に軽くパンチした

レディーファーストってヤツ？

ちなみにこの作業にかかった時間は約3秒

「清花の奴っざまぁwwwwグハハハハハ！！！
ひぎゃぁはっはっはっはﾋｨ腹痛てぇっ！！」

「もう1回…！」

1人はなんかツボってるし…

ジト目で見ながら傍にある傘を拾う

ﾊﾟｧﾝ

銃声

僕が売った訳では無い

誰だ

「動くな。動いたら……撃つよ…？」

ゾクゾクと体が疼く

この感覚

久しぶりだ