10話 個性の練習 ページ10
そして私は勉強をしながら個性と体力を伸ばして言った。
｢やっぱり10分間全速力で走るのは辛いな…｣
まだ、5時30分。
ここの廃ビルの屋上で個性使うか。
ちなみに階段の登り方はウサギ跳び。本当にきつい。
｢ｱﾞｱﾞｱﾞｧ筋肉が痛い…｣
これを始めたばっかりの日よりかはマシだけどつらい！！
今は気温が低くて湿気が凄いから、選ぶとするなら水か氷か葉か風だ。
基本的に風はオールマイティに使える。
けど、こういう気温が低い日に火は使わない。夏とかに比べて威力が下がるから。
まぁ、休みの日は基本的な威力を上げるために使うこともあるけど。
｢さてさて、今日の運勢は。｣
火 ･ 雷 ･ 氷
｢ラッキー、氷あんじゃん。｣
氷の書かれたカードを触ってみると他2枚は下に収納され、
4枚のカードがでてきた。
�／絛面詫佑凌絛未�ダイヤの形のカード、
��個体の氷のように反射もしているカード、
�Ａ澗療�にひんやりとした薄橙っぽい水色のカード。
そして、�さ綢里�描かれたカード。
一応どれも実戦済みである。
どれを選ぼうかな。
じゃあ、��にしーよっと。
このカードを選ぶと触れたものを凍らせるようになる。
だから、ここの廃ビルを凍らしてみる。
自分の限界を試してみるってこと。
あ、靴脱いでおこっ。
ちなみに自分は凍らないから大丈夫。
逆に言えば自分以外_衣類_は凍るってこと。
｢すぅー…はぁー……｣
ﾄﾝｯ
半径15m範囲は凍った。
｢氷つけぇぇえええええ！！！！！！！｣
ﾋﾞｷﾋﾞｷﾋﾞｷｯ!!
…ｯ!
｢まだまだァ！！！｣
くそっ。キャパが近づいてきた。
寒い。体の奥から冷えて来る。
吐く息が白い。
ダメだ。これ以上すると神経に害が出る可能性が。
ﾊﾟｯ
｢さむい……｣
靴履こ…
えっと、確かここに特注で頼んだ手袋が…
あった。
これで何も凍らなくなる。
自分の人毛が入ってる特注品だから。
帰りながらどこまで凍ったか確認しとこ。
ｶﾝｯｶﾝｯｶﾝｯ
3階までは凍ってたな。
6階建てだから半分は凍らせれたのか。
まぁ、いい方だと思っておこ。
さーって、走って帰るか。
太陽に当たれば溶けていくから大丈夫でしょう。
これはメリットなのかデメリットなのかはわかんないけど。
……やっぱり4枚目の球体が描いてたカードにしとけば良かったかも。
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
