6話 帰り道 ページ6
purururururu
｢もしもし。｣
｢あ、もしもし。進路について話したいんだけど｣
｢あぁ、もうそんな時期か。んで、どこの高校に行きたいか決めたか？｣
｢雄英高校｣
｢ゆ、雄英！？いや、いいんだけどさ…
大きく出たなぁ｣
｢あと、雄英高校から推薦が来た。｣
｢…本当に推薦か？｣
｢うん。｣
｢こりゃ、誰がAの個性を言ったのか調べに行かねぇとな。明日の土曜日空けとけ。雄英高校に行くぞ｣
｢分かった。｣
ﾋﾟｯ
緊張した。いや、こういうのはちゃんと聞いてくれる人だからいいんだけどさ。
やっぱり緊張しちゃうよね。
｢あそこにヴィランっぽいのいるよな。｣
｢もし、本当にヴィランだったら危ないから離れておこーぜ｣
ヴィラン…？
｢てか、さっき女の子声かけられてなかったか？｣
確か、近くにヒーロー事務所があったはず。近くにヒーローがいるだろうから早く言っておこ。
｢確か、あ、そうそう今すれ違った女の子と同じ制服だった｣
｢まじか！あの制服って中学校｣
今すれ違ったのは私だけ。
って事は、、、
今あの人達が来たのはあっちの方向。そしてさっきから何人かが頻繁に出てきてる。
という事はあそこに。
急がないと。
(この時私は同じ中学校の人が危険にあってるって言うことだけで冷静になってなかったのだろう)
居た！！！
ｽﾞｻｯｰｰｰ
三奈ちゃん！？
足が震えてる…
ｷﾞｶﾞﾝﾄﾏｷｱ｢もう一度言ってくれないか｣
｢だ、だから…あっちの…｣
声が震えてる。危ない。
さっき三奈ちゃんが言ってたところは確かスプリンガーの事務所。
3人を庇わないと。
｢あそこの角を曲がって大通りを左にスプリンガーのヒーロー事務所がありましたよ！！！！！｣
心音がうるっさい。
ｷﾞｶﾞﾝﾄﾏｷｱ｢ありがとう｣
過去一に声を出したかもしんない。
なんであのヴィラン三奈ちゃんが言ってたこと聞き取れなかったんだよ、耳遠いかよ。
｢ふぅー…3人とも大丈夫？｣
｢うええ〜こ、怖かったぁ〜！！｣
｢三奈ありがとおー！！！｣
｢紙天さんもありがとー！！！｣
｢よしよし、泣き止んで。まず、ヒーローに連絡するから。その後私が3人送るから。ね？｣
とりあえず3人にティッシュを渡しといた。
burururururu
｢あ、もしもしスプリンガーのヒーロー事務所でしょうか。｣
｢はい、そうですが。｣
｢先程ヴィランが･･･｣
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
