番外編1 呼び方 ページ38
｢ねぇねぇー！なんでAってお茶子とかを下の名前で呼ばないのー？｣
｢え？｣
今は休み時間
三奈が唐突にこんな話題を私にふってきた。
｢んー、なんとなく。｣
と私は言ったが本当は理由があった。
異性には呼び捨て、同性には名前呼びプラスちゃん付けの基準が私にはある。
まぁ、基準は一緒。
ただ、私が認めたっていうか…
信じられる人のみにそう呼んでいる。
｢え、そうなの！？私を呼び捨てにするの時間かかったのに！！｣
｢そうなの？｣
蛙吹さん、髪の毛すごいなぁ。
｢うん、2年半もかかったんだよ！？｣
三奈がぶつぶつと｢最初ねー、｣とか｢今より冷たかったんだよ！？｣とか言い始めた。
そういえば、呼び方で思い出したけどばくはつくんは私への呼び方変わったのかな？
｢ねぇ、ばくはつくん。あれから呼び方変えた？｣
｢あ"ぁ"？うっせーな！教えるかよ！！｣
え、ひどー。
｢こいつ、紙天のことカード女ってよんでるぞ？｣
カードか。多分私が最初に出すカードで命名したんだろう。
｢勝手に言うんじゃねェ！！！！｣
｢へぇ、そうなんだ！1割は合ってるね！｣
｢うるせぇ！死ね！！！｣
｢死ね死ねうるさいなー、もうちょっと何とかできないの？その言葉遣い。あ、次英語か。用意しよー。｣
｢おいおい、爆豪イライラしすぎだろ。もうちょっと落ち着けって。顔こえーから。｣
｢うっっっせぇ！！！！！｣
｢Aズバズバ言うねー。もしかして、もうあいつらと友達になったの？｣
｢あ、耳郎さん。友達、なのかなー？｣
向こうは友達だと思ってるよ！と耳郎さんは楽しそうに言った。
私は笑ってはぐらかした。
嗚呼、
友達、なんて何がいいんだろ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
