34話 お見舞い ページ36
…ここか。
ここが相澤先生たちが運ばれた病院。
｢すみません、面会したいのですが｣
｢はい、誰に面会しにきたのですか？｣
｢相澤先生に面会しにきました。あ、私は先生の生徒です。｣
｢…少々お待ちください。｣
まぁ、重症だったもんな難しいか。
｢すみません、相澤さんはまだ面会できる状態ではなく、｣
｢ん？もしかして紙天さんの娘さん？｣
｢！？院長！｣
えーと、この人は確かおじさんの
｢おじさんと一緒に帰ってきた人だ。えっと、治内さん？｣
｢そうそう、あの時はごめんね。相澤さんの面会だって？｣
｢はい。にしてもなんで？｣
ここに院長(初耳)がいるんだろう。
｢たまたま休憩に入っててね、そしたら相澤さんに面会しに来た学生がいるって聞いてちょっと気になって。｣
へぇ。
｢紙天さんの娘さんだったら大丈夫でしょ。じゃ、ちょっと待ってね手続きするから。｣
｢ありがとうございます。｣
手続きが終わるまで待ってると院長良いんですか？とかの口論が聞こえたけどま、大丈夫でしょう。
｢ごめんねお待たせして。｣
｢いえ、もしかしてだけど院長が案内を？｣
｢まだ休憩時間だからね。僕が見てる範囲なら面会いいよ。｣
｢わかりました。｣
＿＿＿
＿＿
＿
｢はい、ここだよ。｣
ｺﾝｺﾝｺﾝ
｢失礼します。｣
…相澤先生と13号は別なんだ。
さて、本来の目的を果たしますか。
｢ねぇ、院長さん。相澤先生の怪我を早く治すように個性使っていい？｣
｢へぇ、どんな個性なんだい？｣
｢空気を操るの。細かくて原子までなら操れるので治内さんの指示に従ってちょっと空気変えよっかなって。｣
｢ふーん、いいね。試して見よっか。｣
なら、さっさと集中しますか。
｢ｽｩｰ…ﾊｧｰ……｣
｢ここは酸素が多いいですね。どうしますか？あ、原子を人の体内に少しだけなら入れることもできます。とりあえずここにある菌系は排除しときます。｣
｢…なら、〇〇を相澤さんの血管に入れてれないかな？｣
｢…入りました。｣
｢じゃあ、次はここの空気の割合を…＿｣
｢ちょっとこれ以上無理です｣
｢そうかい、ありがとう。お疲れ様。｣
｢いえ、こちらこそありがとうございます。我儘に付き合ってくださって。｣
来た時と比べ相澤先生は楽に呼吸ができており目に見えて回復していっていた。
｢では、失礼します｣
｢うん、気をつけてね｣
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
