33話 保健室 ページ35
｢ここは…｣
久しぶりの記憶を夢で見たな。
確かあの後にあの人に初めて出会ったんだっけ。
そういえば、あの少年だれだっけな。
名前を聞いたはずなんだけど。
｢おや、起きたかい？あんたはキャパオーバーで倒れたんだよ覚えてるかい？｣
あれ、誰だこの人たちは。
砂色のコートを着た人と怪我をした人…？
｢はい。あの、先生たちは無事ですか？｣
｢あぁ、無事さね。オールマイトも13号もイレイザーヘッドも病院で治療中だよ。｣
よかった。生徒は緑谷くん以外は無事だったんだろう。
緑谷くんの顔つきがそんな感じがする。
｢そう、ですか。ところで、なんで緑谷くんはここにいるの？また個性使っちゃったの？｣
けど、前みたいに酷いことになってなくて包帯巻いてるだけだから治療後かな。
｢あはは…｣
｢それで、あなた達は？始めてみますが。｣
｢僕かい？僕は塚内直正。警察官だよ。｣
警察…
ヴィランが侵入したからか。
｢僕はここの教師だよ。紙天少女が居ない時に頑張ったらこんな怪我をしちゃってね。｣
紙天少女……。
｢そうですか。そういえばリカバリーガール｣
｢なんだい？｣
｢おじ、いえ、私の保護者にはもう連絡をしてたりしますか？｣
｢まだしてないよ。けど、ヴィランが雄英に侵入してしまったからねぇ。確実に1-Aの保護者には後々連絡がいくよ。｣
確実か。
ちょっと連絡はなるべくやめて欲しいんだけど…
ﾁﾗｯ
｢？｣
緑谷くんが居るからなぁ。
｢では、そろそろ戻りますねってもう帰るのか。じゃあ、教室に荷物を取って帰ります。｣
｢大丈夫かい？｣
｢えぇ。では、失礼しましたリカバリーガールと塚内さんと緑谷くんとオールマイトと親しい先生。｣
｢え｣
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞｼｬﾝ
やっぱり怪我してた先生はオールマイトと親しかったのか。
けど、親しいプロヒーローっていたっけ？
…今度緑谷くんに聞こ。
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
