4話 進路について ページ4
｢今回HRでは進路についてだ｣
あぁ、そうだ。思い出した。
確か、隣の切島…君？
が雄英高校って進路希望調査表に書いてたんだ。
まぁ、チラって見えただけだから違うかもだけど。
｢じゃあ、今から練習の紙配るから後ろに回した者から書いていくよーに。｣
なんの練習だろ。
ﾋﾟﾗｯ
あぁ、願書か。
こういう時間はみんなガヤガヤしている。先生も注意する気は無いみたい。
いつもは書き進めるんだけど、タイミング的にいまかな？
｢ねぇ、切島君。｣
｢…？あ！お、俺？ごめん、反応遅れて｣
｢全然大丈夫なんだけど、切島君が受けたい高校って雄英高校だよね…？この前の進路希望調査表に書いてるのが見えて…｣
｢あ、あぁ、あれな！えっと、あの後もう1回ゆっくり考えてみようかなって思ったからまだ決めてないんだ！｣
｢へぇー、そうなんだ。｣
多分嘘だろうな。目の泳ぎようを見たらほとんどの人が分かると思う。
嘘をつくのが苦手というか、良心に痛むんだろう。
｢そう言う紙天はどうなんだ？｣
｢私的にはヒーローになれればどこの高校に行っても一緒。けど、早くヒーローになりたいから…まぁ、必然的に絞られていくよね。｣
｢そうなんだ！紙天もヒーローが好きなんだな！どんなヒーロー好きなんだ？俺は
切島君が言う
｢あぁ、あの人。｣
｢え、知ってるのか！？｣
｢知ってるも何も会ったことがあるよ1回だけだど。｣
そう、私はお父さんの仕事場によく顔を出していた。
その時にたまたまいたのが紅頼雄斗であった。そして、少しだけ話したはず。
｢本当か！？いいなぁー！羨ましいぜ！！生は写真と違ってどうだったんだ！？｣
｢え、えぇと、私はその人のフォロワーじゃないけど、強いて言うならとても大きくて、芯が固い人だったよ。｣
｢そうだよなぁ、俺もそう思う。けど、生で会えたことないんだよなぁ…｣
なんか、犬みたい。喜怒哀楽がよく顔に出てて可愛いな。
｢そういえば紙天の好きなヒーローは誰なんだ？｣
｢私は｢おい、そろそろ集めるからさっさと書ききれよー。｣…ごめんね｣
｢いや、大丈夫だ。また教えてくれ！｣
嘘つきと呼ばなかった人久しぶりだなぁ…
てか、本当に進路について相談しないと。
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
