21話 相澤先生とお話 ページ23
あー、やっちった。
いつもより遅くに家出たから間に合うと思うけどちょっと心配だな。
｢は？｣
なに、あのマスコミの量。この量だとキモイな。
あ、あの僅かに見えるツンツンヘアーはばくはつくん？
あー、門潜られちゃった。一緒に行ってさっさと通りたかったのに。
はぁ、通るか。
｢君！オールマイトについてどう思う！？｣
｢…｣
どう思う…？
｢えっと、聞こえてる？｣
｢先生だと思いますよ？｣
｢いや、そういう事じゃなくてね？｣
｢じゃ、質問に答えたんで失礼します。｣
｢あ、ちょっと！！！｣
そういう事じゃないのならなんだ？？
まさか、恋愛面？そんな人この学校にはいないだろ。先生だぞ？
ま、ガチ恋勢がこの学校にいたら別だけど。
｢あ、相澤先生。おはようございます｣
｢あぁ、おはよう。マスコミはまだ居たか？｣
｢えぇ、居ましたよ。私はオールマイトについてどう思うか聞かれました。｣
｢一応聞くがなんて答えた。｣
｢先生だと思うと答えましたが…？｣
｢…そうか｣
え、なんでちょっと呆れた顔したの？
そんなにこの答えおかしいかな？
｢さっさと教室に入れよ｣
｢分かりましたー。｣
＿＿＿＿
＿＿
＿
｢昨日の戦闘訓練おつかれー。
VTRと成績見させてもらった。
爆豪、お前もうガキ見てぇなことするな。能力あるんだから｣
爆豪？
｢分かってる｣
｢え、ばくはつくんじゃないんだ｣(ﾎﾞｿｯ
あ、八百万さんの肩揺れた。
なんでだろ。
｢で、緑谷はまぁた腕ぶっ壊して一件落着か。個性の制御いつまでもできないから仕方がないって通させねぇぞ。
俺は同じことを言うのが嫌いだ。
それさえクリアしたらやれる事は多い。焦れよ緑谷｣
ふーん。緑谷くんを除籍にしようとしてたにしては優しいんだ。
｢HRの本題だ。急で悪いが君らに、｣
また臨時テストかなぁ
｢学級委員を決めてもらう。｣
うげ…
うっっっっるさ。
そんなにみんなやりたいの？
私は嫌だなぁ。ってかばくはつくん手ぇ挙げてんじゃん。絶対嫌だわ。
けど、三奈や切島も委員長や副委員長って感じはしない。
さて、どうしよっかな。
私は悩んだ末、紙にある人を書いた。
｢これで、委員長と副委員長は決まった。が、紙天。｣
ｷﾞｸｯ
｢なんだぁ？この紙｣
そう、私が選んだ人は“相澤先生”
｢だって誰でもよかったんですもん。｣
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
