今日の私の運勢は【ヒロアカ】 (ページ22)

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20話少女、家に帰宅ページ22

｢ただいま｣

玄関にはおじさんの靴はない。

昨日も夜遅くまで帰ってこなかったし今日も早くには帰ってこないだろう。

｢はぁ～…｣

1人が落ち着く。

独りが楽。

人の表情を見なくていいし、気にしなくていい。

｢これが寮だったら私はどうなってたのかな。｣

まぁ、雄英にはそんなの無いって聞いてたから考えても意味の無いことだけど。

…

あの質問まずかったかな。

私は手を洗いながら考える。

三奈に聞いた面白いとなぜ思えたのか。

あの日からぐるぐるとあの日の場面が仕切りに出てくる。

また、“気持ち悪い”とか“嘘つき”とか“化け物”とか言われるのかな。

いや、三奈はそんなこと思う子じゃない。

けど……

ダメだダメだこんな事を考えるのなら課題と勉強をしよう。

私の人生の中で友達というモノは大きなものでは無い。

_『A、お友達できた？』_

友達よりも個性。そして、学問。

_『友達はいいぞぉ！世界が明るく見える！だから、沢山作れ！』_

…私はこんな事は教わってない。

この声は空想だ。違う。

_『A、よく聞きなさい。友達は居ても居なくても一緒、』_

そう。友達は居ても居なくても一緒。

ただ、ヒーローになる為には友好関係は良好にしとかないと。

…そうだ。さっさと課題しないと。

私は課題に取り掛かった。

微かに聞こえた暖かくて優しい母と父の言葉には蓋をしながら。