15話 結果発表 ページ15
｢時間がもったいない。次、準備しろ｣
｢ねぇ、緑谷君。氷いる？｣
｢え、あ、っとその、｣
なるべく先を丸くして…
ﾎﾟﾝｯ
｢ほい。先は丸くしたから怪我はしないよ。付け根あたりから神経麻痺させるのがおすすめだよ。｣
ポンポン出すだけなのは頭あんまり使わなくていいから楽だなぁ。
上体起こし、長座体前屈は特にこれといった結果は出なかったけど
持久走は今までの特訓が身を得て、個性も使ったからとても記録はよかった。
｢んじゃ、パパっと結果発表。｣
3位か。まぁまぁ、いいと思う。
けど、あの二人に勝たないと。
上には上がいる。だからその上を超す。
って、あ。最下位緑谷君じゃん。
え、除籍処分かな？
｢ちなみに除籍はウソな。｣
！？！？！？
｢君らの最大限に引き出す合理的虚偽。｣
いや、嘘だ！！あんなガチな目して合理的虚偽はきついぞ！！！！
｢あんなのウソに決まってるじゃない…
ちょっと考えたらわかりますわ。｣
八百万さん、ちょっとプラスαで考えてみたらガチだったこともわかったと思うよ。
まぁ、言えないけど。
｢そゆこと。
これにて終わりだ、教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ。｣
りょーかいです。
｢あ、ねぇねぇ、三奈。｣
｢なにー？｣
｢すげー面白そうって言ってた人いるよね？なんで、面白いって思えたと思う？｣
さっきからずっと考えてるんだけどなかなかわからないんだよねぇ…
｢え、普通にそのままの意味だと思うよ？｣
｢ん？だって、面白いって大変なことに対して思うことじゃないよね？｣
｢あれだよあれ。｣
…？
｢武者震いってな感じだよ。それに、今までやったこと無かったしね！｣
ふーん。へぇ…
｢そうなんだ。ありがと！あと、変な事聞いてごめんね！｣
｢全然だいじょーぶ！｣
武者震いみたいなものってことは武者震いではないんだ。
まぁ、戦いに行く訳でもないからねぇ。
さて、着替えますか。
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
