13話 グランドに呼び出し ページ13
なんやかんやあって、私達は相澤先生に体操服に着替えさせられ、グランドに呼び出された。
｢｢個性把握…テストォ！？｣｣
まじか、いきなりだな。
｢入学式は！？ガイダンスは！？｣
｢ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ。
雄英は“自由”な校風が売り文句。
そして、それは“先生側”もまた然り。｣
｢｢……？｣｣
へぇ、先生側もか。いいじゃん。
｢中学の頃からやってるだろ？“個性”禁止の体力テスト。
爆豪、紙天。中学の時ソフトボール投げ何mたった。｣
｢67m｣
え、67？狂ってるよ。絶対それ狂ってる。
｢42mです。｣
目線が痛い。凄いの先に言われたから『凄いけど…』ってな感じの目線が痛い。
｢じゃあ、個性使ってやってみろ。まずは爆豪からだ。
円から出なきゃ何してもいい早よ。｣
え、急かすじゃん。
なら、先に選んどくか。
｢今日の運勢は｣
｢死ねぇ！！！！｣
え、死ね？
葉 ･ 氷 ･ 火
じゃあ、氷で。
んー？じゃあ、水玉模様の水玉がダイヤの形のカードで。
このカードを選ぶと
円から出なけりゃ、何してもいいらしいんで、
｢えぇ！！705m！？｣
爆豪とか言う人の記録を超えますかぁ…
｢先生。本当に、円から出なかったら何してもいいんですね？｣
｢ああ。さっさとしろ。｣
じゃあ、強度が強めで手のひらより少し大きめの
((え、刺した！？))
まずは思いっきし投げます！
｢るぁぁあああ！！｣
まぁ、40m辺りで落ちてきそうだから40ぐらいにいったら、
｢第2弾！！｣
円錐の底面どうしを釘を打つ感じで氷柱を投げる！！
風とか、速さとかさっき投げたボールの速さとか計算しないといけないから本当にこれ嫌なんだけどさ。
ｶｷｰﾝ
ぴったり！
｢まず、自分の｢最大限｣を知る。｣
ﾋﾟﾋﾟｯ
704.8mか。
｢ﾁｯ｣
｢それがヒーローの素地を形成する合理的手段。｣
｢なんだこれ！すげー面白そう！！｣
｢女子で704mってまじか！爆豪とほぼ変わらん！！｣
｢個性思いっきり使えるんだ！！さすがヒーロー科！！！｣
｢面白い？｣
よっぽどみんなの個性は面白いのか。そうかそうか。
｢………面白そう…か。
よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し
まじか。
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
