11話 推薦入試当日 ページ11
あぁー…
眠い。
けど、先に個性発動して準備しとかないと…
｢今日の運勢は…っと。｣
葉 ･ 水 ･ 風
…えぇ、どうしよ。
わたし的には水か風が良いんだよなぁ。
お父さんが残した個性のタロットカードで1回占うか。
………
……
…
っと。結果が出た。
えーとなになに？
自分の道を切り開けと。
ほぉ。
んで、どっちにしよう。切り開く…。
切ることが出来るのは風と葉。実技をする場所に植物がある可能性が少ないから…
＿＿＿
＿＿
＿
はぁ…
実技が始まる…
うっ。
《実技は6名ずつの審査となる！番号呼ばれたやつから試験場へ…！》
《23…16…41…12…31…》
あ、呼ばれた。
31番だから5番目か。
｢すぅー…はぁー…｣
靴は脱いで…
風を圧縮するk《スタート！！》
反射的に私は練習していた通りに動き出した。
タイミングは間違ってはなかったらしくみんな動き出していた。
今回選んだのは風で、風が丸く描かれたカードを選んだ。
これは風を圧縮して出すことが出来る。
一応休憩時間の時に外に出て風を集める事は出来たからあとは賭けだった。
けど、ラッキーな事に個性が風の人がいるみたい。沢山の風がゲットできる！！
手を後ろに足は斜め後ろに突っ切るかんじで前にいる、あの二人に遅れをとるな！！
風を取って圧縮するから、ほとんど風の抵抗は受けない。抵抗する風をなるべく押し出してるから。
なんとか…！
《極わずかな差で41番、23番、31番》
最高な環境であったのに3位…！！？
｢…ﾁｯ｣
｢凄いっすね！！どんな個性なんですか！！！見た目は派手じゃないと俺は思ったんですけど！！｣
あ？あぁ、私か。
ま、1つ2つぐらい言っても大丈夫かな？
｢風かなぁ？一応溜めてた風を圧縮して自分の体を押し出して頑張ってた感じ。｣
あと、君の暖かい風も貰いました。と心の中で付け足す。
｢そうなんすか！俺と似てるっすね！！あ、俺夜嵐イナサって言うんですけど！！｣
｢あ、あぁ、私は紙天 A。私じゃなくてあの氷使ってた人には話しかけないの？｣
早く向こうに行って欲しいな〜…という期待を込めての言葉。
ちょっと熱血！熱血！って言う人は個人的に関わりにくい。
｢あぁ、いや、いいんっス。｣
…？なんか、地雷踏んじゃった？
｢そうなんだ。あ、私先に行くね。じゃあね、夜嵐君。｣
そう言えば、私のせいで圧縮された風で怪我した人いないよね…？
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月28日 3時
