Honey House＿＿【HQ】

Episode 月島蛍 ページ50

ｺﾝｺﾝｯ


ノックをすると


「どうぞ」


そう声が聞こえたので


扉を開くと


「待ってたよ」


『…うん』


あ、やばい…


頭、真っ白…


なにから、話せば…


「僕は、君のこと好きじゃない」


『…え？』


あ、私が言う前に振られた。


泣きそう、


そう、涙腺が切れかけてた時


「ははっ、君は本当に馬鹿だね。こんなの嘘に決まってる」


『…え？』


「僕は、好きじゃない人を助けたりしないし、付きまとったりなんてしない。」



「全部、全部…君が好きだから、」


『…あ…』


ポロポロと涙が零れる。


「そんなに、泣かないでよ。」


そう涙を拭いてくれる月島。


『…私も…月島のこと好き…だよ』


「弱々しいなんて、君らしくない。いつもの君が好きなんだ。


君はずっと笑顔で僕の隣にいたらいい。」


はじめて見た。


そんなに優しい笑顔。


『…うん！』



私はなんて幸せものだろうか








彼は、私が好きになった人









fin

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