Honey House＿＿【HQ】

Episode４１ ページ41

高校を卒業した。


日向や仁花ちゃんとお別れは悲しい


ユカからやっと解放されるということは嬉しくて仕方がなかった。


『仁花ちゃん、また会おうね』


「…う゛ん！！」


卒業式にユカは来なかった。


「卒業祝い、行こうぜ」


飛雄に誘われ、店に入ると


「卒業おめでとー」


このメンバーだ。


シェアハウスメンバー。


「その子、飛雄君の彼女？可愛ええな？」


…だれ、


「…宮さん？何でここに」


「面白いメンバーやったからなぁ」


「…まぁ乾杯しよ」


…いや、誰だよ。


ってか、やっぱり私の知らない人いっぱいいる。


『あ、日向』


「あ、佐倉！さっきぶり！」


日向もいるし、安心安心。


躊躇なく日向の隣に座る。


「Aちゃん、こっちこっち！」


隣の席をベシベシ叩いている及川さん。


『もう座ったんで大丈夫です』


右隣に全然知らない人が座っている。


「大変そうだけど、頑張って」


『…あ、はい』


「研磨！席交代してくれよ！」


黒尾さんが来た。


「嫌だよ。立つのめんどくさい」


この人、いい人だ。


仁花ちゃんも呼びたかったな…


女1人は悲しい。


「ちゃんと話してなかったよね」


『…ん…？』


前を見ると


『か…川西さん…？？』


何で


「色々あってさ、別れたんだよね」


何で


別れてんの？


何で


今言うの？


『そうですか』


平常心…平常心…


「はーい、俺決めましたー！」


赤葦さんが大きい声を出した。


「どうした、酔ったかお前。…アレェ、酒飲んだっけ」


「俺一人暮らしします。


これ以上、いたら、好きが増すっていうか…だから、


もう帰ります」


赤葦さんが帰っていった。


「じゃあ、俺も帰る」


二口さんも帰り。


気まずくなった。

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