Honey House＿＿【HQ】

Episode３９ ページ39

朝


目覚めると事が起こったあとである。


飛雄もそばに居る。


『…おはよう』


「お前、よく平気そうな顔してられるな」


『逃げ場もなかったじゃん』


「…わりぃ、どっか痛くねぇか」


『…痛くないよ。』


私は言ってはいけない言葉を発する。


『私、好きな人…出来たかもしれない』


「…だれだよ」


『…飛雄』


「はぁ！？」


『なんてね。』


立ち上がり、服に着替えて部屋に戻る。


誤魔化したけど、本当に好きなのかもしれない。


私、相当図々しいと思う。


他の人としたり…ね。


本当に好きな人ができたら


あの人たちをちゃんと抵抗しないといけない。


してこなかった訳じゃないけど。




＿＿＿



『あ、おはよう。月島』


「…あ、A。おはよ」


髪の毛少しはねてるな。


「そういえば、昨日はあの王様と随分楽しんでたみたいだね？なんで知ってるの、って顔してるけど…ここ、結構壁薄いんだー。声聞こえてたよ？随分気持ちよさそうに声出してたけど、そんなに気持ちよかったノ？」


『…え…いや…』


「まぁ、僕には関係ないことだけどサ。王様に全部取られるのも癪なんだよね」


私の手を取り、月島の部屋に連れ込まれた。


『まっ！！離して』


「僕とじゃ不満なワケ？そんなことないよね？キミさ及川さんと白布さんともしてたよね？コンプリートでも目指してるわけ？」


どうして、知ってるの？


『馬鹿な事言わないで』


ｶﾞﾝｯ


扉が開かれた。


「おっ、いいことしてんじゃん。ツッキー。俺も混ぜて？」


「黒尾さん…今日は仕事ないんですね」


「俺だって休む時は休むし、する時はするよ？しようよ、Aチャン？」


ちゃんと、断るんだ。


『ごめんなさい…っ』


すると床に倒された。


「いい加減にして？」




この人は、何を怒っているの…？

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