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少し照れくさそうに彼女は話を続ける。
｢Aちゃん口固そうだから言っちゃうけど、分かれる少し前に彼氏にさ、他に気になる人が出来たんだよ｣
それで悲しんでるところを岩舘くんが優しく慰めてくれたこと、傷ついていたからか、彼の優しさに惹かれてしまったこと、そしてお互いに異心が出来てしまい別れてしまったこと。
彼女は少し哀しそうに、そして照れくさそうに表情を変えながら話してくれた。
｢このこと皆には内緒だよ｣
皆には内緒、それは誰から誰までのことを指すのだろうか。
｢優大くんはそのこと知ってるの？｣
彼は彼女が元彼のことを好きだと思ってるのだからそんなはずはない、けど一応聞いてみる。
けど、彼女は私の期待を裏切る応えをする。
｢知ってるよ。優大にはちょくちょく相談してたからね。今日も吏音とうまく行けばってことで付き合ってもらってるの｣
私は完全に言葉を失う。
優大くんはみっちゃんに振り向いてほしくて、岩舘くん協力のもと今遊んでいる。
優大くんの恋には私も協力している。
けど、彼はみっちゃんが岩舘くんと上手くいくように彼女に協力している。
複雑になった脳内を一生懸命整理するが気持ちは整理できず複雑なままで、彼女に呼ばれ二人のもとに戻る。
｢ミイラ取りがミイラになったのかと思った｣
｢もう映画行かないとやばいぞ〜｣
彼女は岩舘くんのからかいに対し笑顔で答え、優大くんの言葉にも上手に反応する。
私はこんな上の人に勝てるのだろうか。
少し弱気になってしまう。
映画を観てる間も心の中はモヤモヤしたままで、恋愛ものの映画にさらに心の霧が濃くなる。
｢ねえ宮田さん｣
隣に座る岩舘くんが小さな声で声をかけてくる。
｢申し訳ないんだけどさ、すっごく喉乾いたから飲み物少しくれない？｣
そういえば彼は飲み物を頼んでなかったな。
私はあまり考えずにいいよと返事をする。
ありがとうと返事をもらい彼は私の飲み物を手に取る。
そして再び耳打ちしてくる。
｢飲んだ後で申し訳ないんだけどさ、間接キスとか気にするようだったらごめんね｣
彼の言葉に一気に現実に引き戻されるように頭の中からモヤモヤが消え去る。
きっとというか絶対私は顔を真っ赤にしている。
彼の発言から数秒後部屋は明るくなり、目の前の彼は少し頬を赤らめた。
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袋(プロフ) - 今日読み始めた者です。 本音を言うとですね、最高。すこ。めちゃくちゃドキドキする。ｳｯﾋｮｰｫｵｵｫｵｵｫｵｵｫｵｵｫｵｵ！って感じです。語彙力なくてすみません！！！！ (2020年1月27日 22時) (
レス) id: b33350b182 (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 岩舘くんの下の名前は吏音です。李音とよく間違えます。間違ってたらぜひ遠慮なく言ってください (2018年4月30日 10時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 子月さん» ここまで言われたのは初めてです。ありがとうございます！文章上手に書けるよう頑張りますね (2018年4月24日 20時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
子月(プロフ) - 甘さもあるけど少し暗い面もあって……私好みの物語です。占ツクのオリジナルだと中々見つからなかったので、この作品を見つけた時、嬉しかったです。続きを楽しみにしていますね！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: be8a18df5d (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 和花さん» ありがとうございます！ (2018年4月5日 13時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
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