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｢Aって顔立ちハッキリしてるからメイク楽だ。自分でメイクしたら良いよ｣
なにかを私の顔に塗りながら彼はそういう。
｢メイクって苦手。道具なんて持ってないよ｣
｢もったいないな。折角だしあげるから家でもたまにメイクしてみな｣
｢ええ〜するときないよ｣
｢休みの日とかバイト遅いんだから午前中してみな｣
否定的な声を出そうとするとリップが唇に触れ、反射的に唇をすぼめる。
こんなに美形男子にメイクをしてもらうなんて、まるで女優にでもなった気分。
｢優大くんは将来メイクアーティストになった方がいいよ｣
｢なんでだよ｣
｢メイク上手だし、君みたいなイケメンにメイクしてもらうのほうが女優さんたちも喜ぶよ｣
｢イケメンじゃないよ｣
｢知ってるんでしょ。学年でトップクラスのモテ男だってこと｣
いつの日だったか私はマシロちゃんに｢優大くんがトップクラスのモテ男｣であることを言ったことがある。
そのマシロちゃんが優大くんなのだから、優大くんは自分がもてていることを知っている。
彼の少し寂しそうな瞳と目が合う。
彼の指が私の額まで伸び、ペチンと軽く弾かれる。
｢聴いたのはマシロちゃんだし、好きな人に振り向いてもらえないならイケメンでも嬉しくねえよ｣
その寂しそうな声に自然とごめんと言葉が出る。
私たちの間に流れる悲壮感をかき消すようにインターホンが鳴り、チカちゃんの元気の良い声が聞こえる。
｢吏音かな｣
彼は立ち上がり机の上に並べられたメイク道具を片付け始める。
あっという間に片付けられ、部屋の中は普通の男子の部屋と化す。
数分もしないうちに岩舘くんが部屋に入ってくる。
｢あれ、宮田さん来てたんだ｣
｢うん、呼んだ｣
｢LINEで言われてたから知ってたけど、やっぱり意外な組み合わせだな｣
｢どこがだよ｣
｢なんていうか、二人が話してるところなんて滅多に見ないからさ、部屋に呼ぶまで仲が良かったんてな｣
｢意外だ｣と再び彼は言う。
優大くんはお茶を持ってくると言って部屋を出て行く。
そのことによってもちろん私は岩舘くんと部屋に二人なわけで、好意を寄せてる側としてはとても緊張する。
けどやっぱりと言うべきか、そんなふうに感じてるのは私だけで岩舘くんがすっと口を開く。
｢宮田さんって優大とそういう関係なの？｣
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袋(プロフ) - 今日読み始めた者です。 本音を言うとですね、最高。すこ。めちゃくちゃドキドキする。ｳｯﾋｮｰｫｵｵｫｵｵｫｵｵｫｵｵｫｵｵ！って感じです。語彙力なくてすみません！！！！ (2020年1月27日 22時) (
レス) id: b33350b182 (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 岩舘くんの下の名前は吏音です。李音とよく間違えます。間違ってたらぜひ遠慮なく言ってください (2018年4月30日 10時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 子月さん» ここまで言われたのは初めてです。ありがとうございます！文章上手に書けるよう頑張りますね (2018年4月24日 20時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
子月(プロフ) - 甘さもあるけど少し暗い面もあって……私好みの物語です。占ツクのオリジナルだと中々見つからなかったので、この作品を見つけた時、嬉しかったです。続きを楽しみにしていますね！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: be8a18df5d (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 和花さん» ありがとうございます！ (2018年4月5日 13時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
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