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カフェのカウンターに立つと今日はマシロちゃんの方が先に来ていた。


最近メイクに慣れてきたのか、彼女は来るのが前より早くなった。



「山本と付き合うの?」



カップに手を添えながら彼女は尋ねてきた。


「ううん」


「断ったのか」


「それも違う、返事はすぐじゃなくていいって言われたの」


「でも、付き合う気はないって決まってるんだね」



彼女の声が口調が徐々に優大くんに戻っていく。


「彼がどれだけ勇気を出して言ってくれたのか考えたらすぐに返事出来なかった。それに、私はクラスメイトなのに彼のこと全く知らない」


「Aは吏音のことしか見てなかったもんね」


「うっ」



痛いところを突かれた気分だ。

まあ、山本くんにせよ岩舘くんにせよ、私はクラスメイトなのに彼らのことをよく知らない。


優大くんのこともマシロちゃんのことを抜きにしたら知らないに等しい。


「好きな人に好きな人がいたら勝ち目ないって思うよな」



少し切なそうな声。


もしかしてって思った。


「俺も好きな人に好きな人いるから、山本の気持ち少しわかる」



まあ、あいつはAが吏音のことが好きって知らないけど、と付け加える。


「そのこと知ってるのは優大くんだけだよ」



なんて言うと、彼は「俺、今マシロちゃん」なんて言う。

完全に口調と声が優大くんなんですけど、俺って言ってるし。



「あ、ちなみに好きな人がいること知ってるの吏音とAだけ」


先程の私の発言を真似するかのように彼女は言う。


「岩舘くんも知ってるんだ?」


「信頼してますからね」



彼の発言で、より私の中で岩舘くんという存在が美化される。


彼のことよく知らないくせに人から聞いたりたまたま起こったハプニングだけで、どんどん美化して結局のところ何も知らない。



「あのさ、教えて欲しいことがあるんだ」


「何のこと?」


「岩舘くんと山本くんのこと」






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(プロフ) - 今日読み始めた者です。 本音を言うとですね、最高。すこ。めちゃくちゃドキドキする。ウッヒョーォオオォオオォオオォオオォオオ!って感じです。語彙力なくてすみません!!!! (2020年1月27日 22時) (レス) id: b33350b182 (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 岩舘くんの下の名前は吏音です。李音とよく間違えます。間違ってたらぜひ遠慮なく言ってください (2018年4月30日 10時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 子月さん» ここまで言われたのは初めてです。ありがとうございます!文章上手に書けるよう頑張りますね (2018年4月24日 20時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
子月(プロフ) - 甘さもあるけど少し暗い面もあって……私好みの物語です。占ツクのオリジナルだと中々見つからなかったので、この作品を見つけた時、嬉しかったです。続きを楽しみにしていますね! (2018年4月24日 19時) (レス) id: be8a18df5d (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 和花さん» ありがとうございます! (2018年4月5日 13時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:京ちゃん。 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年3月28日 17時

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