現実 ページ35
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「……この手紙の最後の文、悪意あるよね」
『先にいってるよ、って……あぁ、これはね！』
彼女が説明をし始める。
柳に全国大会が終わったあとに渡してもらおうとした手紙を、彼女はうっかりこの病室に置き忘れてしまったらしい。
そして、先いってるよ……は俺達が初めて会った立海のコートで待ってるという意味だったとか。
……分かりずらいな。
「……死んじゃった、と思った」
『えぇっ！？勝手に殺さないでよー！』
涙で少し滲んでしまった手紙を見ながら、
俺達は今までのことを全部話し合った。
……柳がAを目覚めさせたのは、ちょっぴり……いや、かなり悔しい。
『全国大会、見に行ったよ』
「……そっか。優勝、出来なくてごめん。約束……したのに。」
『じゃあさ、全国大会で優勝してよ。幸村くん』
『……あれは"幽"との約束で、雪村Aとの約束じゃない。だからさ、準優勝おめでとう。』
微妙な空気になる。
やっぱり悔しいから。
Aが俺のジャージを肩から取る。
『……今日で王者立海はお終い。それは精市のせいじゃない。みんなが背負ってるから。
……精市はもうひとりじゃないよ。
精市が背負ってる負担も、苦労も、喜びも、私にも背負わせて。』
俺は彼女に優しく抱きしめられた。
肩の荷がおりた感覚がして楽だった。
コンコン、とノックの音がする。
「……ちょいええか？なんか出待ちしてる人、めちゃくちゃいるで」
忍足だった。
……いい雰囲気だったのにな。
『あっ！侑士くん、もしかして手紙取りに来てくれたの？ありがとう！』
「……まぁ、無駄足やったな。
ほな俺は帰るわ。あとは立海の皆と仲良うな…」
扉の外では立海の部員達が並んでいた。
「幸村。お前が部長として責任を感じているのならば、その必要はない。……俺も背負っているぞ」
俺も、俺も、……と皆が一言ずつ声をかけてくれた。
また涙が出そうになる。
……俺は、なんていい仲間に恵まれたんだろう。
「ありがとう、皆。」
最高の仲間と、最愛の彼女に出会えた奇跡に感謝。
・
「……んじゃあ、腹も減ったし焼肉行こうぜ！」
「そうっスね！準優勝祝いに！来年は優勝するんで！」
『期待してるよ！』
＿＿＿＿あぁ、いつもの
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アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
