現実＊side you ページ32
・
どうしよう、寝過ごした
起きようと思っていた時間に起きれなかったのは、今日の試合が楽しみ過ぎて眠れなかったせい。
立海のみんなに差し入れをしたかったから、近くのスーパーでゼリーとドリンクを買う。
そして急いで病院に戻って検査を受けようとした時、侑士くんが来てくれた。
『侑士くん！立海のみんなに差し入れして貰っていい？立海のファンからってことで！』
「検査終わってへんの？」
『そう！寝過ごした！だから先に行ってて！』
そのあとの検査は問題なしということで、私は無事に退院することが出来た。
私は急いで決勝戦の会場に向かう。
私は侑士くんに差し入れを頼んで満足してしまい、すっかり忘れていたのだ。
昨日の夜に書いた手紙を侑士くんに渡すのを＿＿
＊＊＊
会場に着き、侑士くんの隣の席に座る。
氷帝の部員がたくさんいてちょっぴり居心地が悪かったが、コートにとても近いため間近で見られるのは嬉しい。
「柳にアリスの手紙を渡せって言われたんやけど、なんのことかさっぱりやったわ」
『あああ……柳くん、ごめん…』
手紙は病室の机に置きっぱなしだ。
侑士くんがあとで取りに行って預かっておいてくれるらしい。
本当に申し訳ない……。
精市がベンチに座っている。
感動して泣きそうになった。
そして始まった試合。
相手は青学の1年生、越前リョーマくんで1年生の時からレギュラーとして試合に出ている精市と似ている。
「
あ、立海の誇りが……と思ったのもつかの間、精市が頭を抱えてうずくまっている。
精市も精市で病気にかかって苦労してるから、とても心配だ。
そのあとは何事も無かったかのように立ち上がって試合を再開。
越前くんが天衣無縫の極みになってから、試合の流れが大きく変わった。
「テニスって楽しいじゃん」
……その言葉で私は、精市を怒らせちゃったなぁ、とか色々思い出す。
精市がいつか、テニスを楽しめる日がくることを願って＿＿＿＿
ゲームセット、ウォンバイ越前リョーマ6-4
審判のコールで立海の負けを悟った。
私は泣いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
