現実＊side you ページ22
・
二年生になっても私と彼の関係は続いた。
でも、そう上手くはいかなかった
全国大会二連覇を果たした後、私は精市の体の調子が悪いことに気づいていた。
『精市、どこか具合悪いよね。』
「そうかな。心配してくれてありがとう」
軽くあしらわれてしまう。
私は何度も何度も伝えた。
精市のことが心配だったから。
『……やっぱり、病院に行った方がいいんじゃない』
「…いや、大丈夫だよ」
『でも…』
「いいって。何回も言わないで」
彼にのしかかった全国大会三連覇という目標。
私だって応援してる。
『テニス、楽しんでないよね。一年生の時と比べたら』
「……楽しむ余裕なんてない」
『テニスって楽しいじゃん。でも、負けたら楽しくないから。
私は勝利に貪欲な精市のテニス、好きだよ。』
余裕がないのだって、知ってる。
でもね、私は心配なんだよ。
『勝つには体を大切にしなきゃ、ダメだよ。だから行こうよ、病院に……』
「＿＿うるさい！俺は三連覇を目標に練習しているんだ！俺のやる気に水を差さないでくれ！」
……伝わらなかった。
かなしいけど、しょうがないよね。
『……ごめん、"幸村くん"。もう邪魔しないから』
＊＊＊
「うわっ、男に媚び売ってる最低女だー」
「早く幸村くんと別れて」
私はいじめられていた。
それは一年生の頃からだったけど、二年生になってからはさらにエスカレートした。
二年生で精市とクラスが別れて、私のクラスにテニス部はいない。
全国大会三連覇を狙う彼らに迷惑も心配もかけたくない。
私は彼らのマネージャーだから。
私は彼に何度か謝ろうとした。
でも、すれ違ってばかりだった。
『はい、幸村くん。ドリンクだよ』
「ありがとう、雪村さん」
いつからか他人行儀な態度。
全部、……私が壊したんだ。
ある日、私は自分のジャージが無くなっていることに気づいた。
私をいじめる女子が屋上に来いという。
手には私のジャージを持って。
私は絶対に取り返すと心に決め、屋上の扉を開く。
私のジャージは踏まれてボロボロ。
女子生徒が私のジャージを屋上から投げ捨てようとしていた。
『やめて！！それだけは絶対に！！』
身を乗り出してジャージを掴む。
気づいた時には落下していて
「…っ…Aーーー！！！！」
だいすきな人の声が聞こえた。
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アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
