夢 ページ3
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「皆は幽霊を信じてる？」
朝練が終わった部室で俺はこんなことを聞いてみた。不思議そうにこちらを部員が見つめてくる。
「……昨日の暑さでやられたんか？」
「ふふっ…酷いな、仁王。赤也じゃないんだから」
「えぇっ！？ソレどういう意味っすか！？
ちなみに俺は信じてるッスよ！サンタもいるし！」
赤也は相変わらずサンタを信じているようだ。素直で純粋だな。
「俺は信じていない。"幽霊"という存在はあまりにも非科学的すぎる。存在の定義も曖昧で、存在するデータも確証もない。」
「でもいた方が面白いだろい？幽霊と会ってみたいぜ。」
真田がくだらん！と一喝するまで議論は続いた。
実際に俺は会って話もしたけど皆には言わない。
本当に頭がおかしいんじゃないかと馬鹿にされてしまう。
俺だけの秘密。俺だけが知っている。
今日も彼女は立っているのだろうか。
＊＊＊
放課後の部活。女子の歓声が響き渡る。
あ、見つけた。
あの子が昨日と同じ場所で俺達の練習を眺めている。今日も暑いのに立海ジャージを着て。
幽霊には暑いだとか、寒いだとか感じないのだろうか。
「なにボーッとしてるんスか、幸村部長？もしかして気になる女子がいたとかッスか！？」
「……そうかもね」
マジっすか！？……と騒ぎ立てる赤也は無視しておこう。ある意味気になる。気にならざるを得ない。
何で幽霊になったのか。
どうして立海ジャージを着ているのか。
彼女は誰なのか。
もっと彼女を知りたい。
そして部活が終わり、昨日と同じように鍵を返してあの子と話す。
『部活お疲れ様！今日も皆凄かったよ！』
「ありがとう。……あのさ、君は一体誰？俺を、俺達を知っているようだけど……。」
彼女は
……"また"？
俺は彼女のこのカオをみたことはないはずなのに。
なんだか胸が締め付けられる。
『立海テニス部のファンなんだ。だからせ…幸村くんのことも知ってる。』
「あぁ……そうだったんだ。」
幸村くん。しっくりくるようで違和感を感じる。
『ゆ、幸村くん！？泣いてるの…？』
「……え？」
頬を伝う一筋の涙。
自分でも抑えられない衝動に、俺は戸惑っていた。
涙が溢れて視界がぼやける。
もう一度顔を上げると、彼女は消えていた。
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アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
