現実＊ ページ16
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彼女に何度か謝ろうとした。
二年生になってからはクラスが別で、謝りにいってもいないことが多くて、部活でもすれ違ってばかり。
『はい、幸村くん。ドリンクだよ』
「ありがとう、雪村さん」
俺もいくらか諦めがついた。
部活の雰囲気が悪いのは確実に俺達のせいだ。
そんな中、昼休みにたまたますれ違った柳に話があると引き止められた。
「話の内容は分かっていると思うが、精市とAの事だ。」
「……うん。なんとかしないとね。」
「ひどい顔をしているぞ。取り返しがつかなくなる前に、早く仲直りするべきだ」
「……分かった」
柳によれば彼女は屋上に行ったらしい。なんの用で屋上に行ったのかは分からないが、早めに話をしたい。
俺は屋上への階段を一歩一歩踏みしめて上がり、扉を開いた。
『やめて！！それだけは絶対に！！』
それは一瞬のことだった
女子生徒に屋上から投げ捨てられた立海ジャージを、Aが追って取ろうとしたところ
「…っ…Aーーー！！！！」
空中に投げ出されたAの体。必死にジャージを掴もうと空に身を投げ出す。消えていくAの体はスローモーションに見えた。
「な、なんで幸村くんがこの屋上に！嘘！？やだぁ！見られちゃったよぉー！」
騒ぐ女子生徒を無視して俺はAが落ちた先をみる。
「あ、あ、あああ……」
俺は勢いよく屋上の階段を滑り落ちるように降りる。
息が出来ない。
早く
早く
彼女のもとへ
野次馬を押し退けて俺はAのもとへ
ボロボロにされたジャージを抱きしめながら倒れているA
地面はAの血で赤く染まっている
苦しい、何で、Aが＿＿＿＿
・
「ああああああああぁぁぁ！！！！」
俺はそのあと、どうやって過ごしていたのか分からない
ただこの出来事が俺の胸に強く突き刺さったことだけは、はっきりと覚えている。
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アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
