�� ページ23
俺はドキドキしながらくじを引いた。
菊丸「はいはーい！俺、1ばーん！」
河村「あっ、俺も1番だよ」
越前「4番すね」
不二「よろしく、越前」
ペアがどんどん成立していく。3番は桃ちゃんと海堂ってめちゃくちゃ面白すぎる。2番は大石と乾で……残るは＿＿
手塚「俺だな」
貴「て、手塚ぁぁ！大好きだわ！」
一生分の運を使い果たした……。
手塚の手を握ってブンブン振り回す。
大石「最強ペアの誕生か……。こりゃ大変」
越前「……勝てばいーんでしょ」
乾「どのペアも勝率は……限りなく低い」
ペア決めから波乱の展開となった。そしてまさかのシードである。……最強すぎないか？
＊＊＊
はい、もちろん勝ちました！
全勝快勝。俺と手塚以外は水道の方に走って行った。あ、例外もいるわ。
不二「うん、意外とイケるよ」
貴「お前の味覚はどうなってんだ…」
不二にとって乾汁が罰ゲームじゃないのはずるいよな。別の罰ゲームとかないかなぁ。
堀尾「あああの！A先輩！これ、どうぞ！」
貴「ん？なんだコレ」
堀尾が水筒を俺に手渡した。俺と話すのに緊張しているのか、顔が真っ赤である。うん、可愛い後輩だ。奥でカチローとカツオが青ざめておろおろしながらコチラを見ているのが気になった。
堀尾「その、差し入れです！これを渡す口実があれば先輩と話せるって越前の奴が言ってたので……」
貴「わざわざサンキュ」
なるほど。俺と話したくて渡してきたのか。別にいつでも話しかけてきてくれてもいいのに。好意を無碍にしないようにと、俺は水筒を飲んだ。
貴「＿＿っあ"、クッソまず！？！？」
俺は水筒を投げ捨てて水道に向かった。
……リョーマ、やりやがったな！！
貴「リョーマ！！」
越前「ふっ……やっぱり後輩大好きな先輩なら引っかかると思ったんだよね」
水道から大量に水を出して口をすすぐ。
……うぇ…まだ変な味がする。気持ち悪い。
越前「桃ちゃん先輩も言ってたし」
貴「はぁ！？桃ちゃんもかよ！」
桃城「おいコラ越前！A先輩に余計なこと言うな！」
大石「おーいA、さっきコートに戻ったら1年の子がAに謝りたいって＿＿何をしているんだい！？」
再び大石が俺を羽交い締めにする。
やめろ大石、1発ずつ殴らせてくれ！……やっぱリョーマは2発！
不二「フフ……さっきと同じ展開になりそうだね」
手塚「＿＿4人はグラウンド100周！」
大石は完全にとばっちりを受けた。
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作者名：そらの | 作成日時：2020年1月3日 23時
