【リク】氷帝OB組の休日� 埀枌侶邯�》 ページ18
貴「よし、ここら辺で休憩するか」
越知「そうだな」
敷物を広げて朝作ったお弁当箱を開く。
今日は一日練習が休みであるため、月光と森林浴に来ていた。ユリカと毛利が一緒に来たがっていたが、恐らく月光が"目"で黙らせてしまったのだろう。
俺としては別に一緒に来ても良かったのだけれど…。
越知「……美味いな」
貴「良かった！自信作だからな。」
最近は橘の料理を参考にさせて貰っている。
しばらくして、空になった弁当箱をリュックにしまった。
越知「……つまらないか？」
貴「……はっ！？どした急に！？」
敷物を畳んでいる俺にそう月光は投げかけた。
深刻そうに言うものだからびっくりした。
越知「いや、快活なお前が森林浴などという行為をするのは些か物足りないだろうと思ってな。……それに弁当作りも頼んでしまった」
貴「俺はそんなに忙しない奴に見えるのか！？」
こくりと月光が縦に首を振った。
んー……まぁ、普段の俺って色々なことしてるもんな。
貴「早起き得意だし弁当作りもそれなりに楽しいぞ。あと……俺にとって森は故郷だから」
越知「……故郷？」
前世は根っからの山育ちですしおすし…。自然って素晴らしい。
貴「月光とは気が合うってこと」
越知「……そうか」
多分、話は半分以上伝わってないが月光がちょっと嬉しそうなので良しとする。
そして俺が一方的に月光に話しかけながら歩いて行くと、川のせせらぎと共に誰かの声が聞こえた。
跡部「俺様の美技に酔いな！」
パチンと指パッチンでもしたのだろうか。
……跡部だよな。どうやら釣りをしているらしい。
ここは崖の上の合宿所に繋がる渓谷があるため、人気の釣りスポットだったりする。
貴「ちょっと様子見て来ていいか？」
越知「……構わない」
全然"構わない"って感じの声じゃないんだけど…。
でも危ないことをしていないかとかの確認のため、近づいていく。
樺地「……合計、7匹…です」
跡部「並んだぜ手塚ァ！」
手塚「……あぁ」
グルンと向かっていった方向からUターンする。
山で釣りをしている手塚がいるのはヤバい。見つかったら問答無用で釣りをさせられる。
俺はそそくさと月光の元に戻って行った。
手塚「……？」
跡部「どうした、あーん？」
手塚「……今、師匠の気配がしたような…」
今度の休みは師匠を釣りに誘おう、と密かに心に決めた手塚だった。
〜〜〜
師匠、発狂するぞ
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作者名：そらの | 作成日時：2020年1月3日 23時
