episode31 ページ31
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｢あ、俺も一緒に帰る｣
｢あれ？松潤、勉強会は？もうやめちゃった？｣
｢ちげーよ。今日と明日はないんだって」
話しながらカバンを肩にかけた松本は、どことなく拗ねているように見えた。
それは保健係にされたことに対してなのか、勉強会がないことに対してなのか。
その真意が知りたくて、二宮は松本にピトッと寄り添い問いかけた。
｢潤くん…勉強会なくて、残念？｣
｢え？｣
｢勉強会、したかった？｣
腕を組んで下から見上げてくる二宮は可愛らしいけど妖艶で。
二宮がなぜこんな質問をするのか分からず、松本は戸惑った。
｢残念っていうか…。なんか、日常になったから変な感じっていうか…｣
もごもごと口ごもる松本を見て、二宮はクスッと笑う。
松本が言葉に出来ない感情が、二宮にはなにか分かっていたらから。
(勉強出来ないのが残念なんじゃなくて、先生に会えないのが‥‥…でしょ？)
｢んふふふ〜、潤くんそっか〜。そっか、そっか｣
｢なんだよ｣
｢んふふふふ｣
あの人に会えないから残念だなんて。
(潤くん、それってね‥‥…)
｢潤くん、帰ろ〜｣
｢おいおい、俺もいるんですけど｣
｢相葉さんはいーの！潤くんと久しぶりに帰れるんだもん。くっつかなきゃ｣
｢なんだよ、それ〜！｣
(潤くんそれってねーーーー恋っていうんだよ)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2015年3月30日 18時
