それは舞い散る桜のように[M×S] (ページ30)

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｢潤くん、これ明日のチームと対戦表｣

二宮から手渡されたチーム表を受け取り目を通す。

適当に決められたチームで、松本二宮相葉は同じチームになっていた。

仲良し同士で固めたのだろう。

｢松潤もニノも同じチームじゃん。やったね～｣

肩を組んできた相葉の腕をやんわりと二宮に回して松本は表をまじまじと眺める。

(一回戦はどのクラスとだろう‥‥…‥‥んん！？)

対戦表を眺めている松本は、ある欄を見つけた。

｢保健係、松本潤ってなんだよ！！！｣

プリントの右下に小さく書かれた数人の生徒の名前。

そこには審判をやる人や生徒会の名前が書かれていたのだが、その中に松本の名前もあって。

名前のとなりには(保健係)と記されていた。

｢なにこれ！いつ決めたの！｣

｢えー、前のHRで決めたよ｣

｢聞いてない！｣

二宮の話を聞くと、前のHRでは球技大会についての役割を決めたらしい。

松本は記憶にはないが、きっと寝ていたのだろう。

松本が寝てるのをいいことに櫻井が勝手に決めたのだ。

そうにちがいないと、松本は確信していた。

(何でもかんでも勝手に決めやがって～～～～～！！！)

｢そういえば他の人は立候補とかだったのに松潤のときだけ先生勝手に黒板に名前書いてたよね～」

｢潤くん、寝てるからだよ｣

対戦表をポイッと投げてむうっと口を尖らせる松本。

そんな松本を気にもとめず2人は帰る準備をし始めた。