それは舞い散る桜のように[M×S] (ページ29)

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｢え、今日は勉強会ないんですか！｣

｢おう。明日もなしな」

6時間目の授業のあと、松本は櫻井に教卓まで呼ばれて話をしていた。

前までは2人が話すだけで注目を浴びていたが、今では見慣れた光景。

それでも男前2人が並ぶとどうしても注目を集めてしまうのだが。

｢明日は球技大会だろ？その後くらい休め｣

｢うー‥‥…はーい｣

渋々頷いた松本。

てっきり喜ぶものだと思っていた櫻井は少々驚いた。

｢潤くーん。これ明日の対戦表！確認して～｣

｢はーい｣

二宮に呼ばれて、そこに向かおうとする松本を櫻井は呼び止めた。

｢明日勝てよな｣

松本のクラスの担任でもある櫻井は、勝ちを促す。

そのニヤリと笑った顔は男の松本にもすごくカッコ良く見えた。

そんな櫻井に親指を立てて、松本は二宮の元へと向かった。

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