君のわがままを許すのは02 ページ28
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｢遅いよ。お腹空いたんだけど｣
やたらと帰りが遅かった松本は、牡蠣を買うために色んなスーパーをまわったらしい。
そんな恋人にひどい声かけだとは思うけど、俺の口は勝手にそんなことを言ってしまう。
松本が怒らないのはわかっているから。
ごめんねすぐ作るね、とキッチンに立つ。
俺は優雅にテレビを見ながら料理が出てくるのを待った。
彼女がいたときはこんな態度はとらなかった。
松本といるときの俺が素の自分なのか、よく分からない。
｢おまたせ〜、カキフライできたよ｣
俺は飛び起きて、カキフライに飛びつく。
なんとなくリクエストしただけだけど、すっかりカキフライの気分になっていたから。
松本は料理も上手。
ガツガツご飯を食べる俺を満足そうに見つめる松本に、きっとドMなのだろうと思った。
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｢はあ？合コン？｣
｢誘われたんだけど……｣
｢なんだよそれ。行きたいんだったら行けよ｣
夜ご飯を食べたあと、なにやら電話をしていた松本。
若干聞こえてくる音声から相手が女性であることは分かっていた。
その時点でイライラしている俺。
そして電話を切った後、松本から合コンのことに聞いてよけいにイライラする。
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
