I wish 01 ページ15
奪いにくるMさん×何も知らないSさん
とある大学の学部の飲み会。
小さな居酒屋で15人前後の大学の同級生たちがお酒を飲み明かしている。
そこの学部で密かに女子から人気のある櫻井翔。
女子たちはみんな櫻井翔に近づきたいと話しかけるが、櫻井翔には鉄壁のガードがいるのだ。
それは、高校からの同級生の今井しおり。
決して恋人ではないものの、常に櫻井翔と行動を共にし、周りの女子を牽制する。
｢櫻井くん…よかったらお水…｣
｢しょーお、ほら、飲みすぎだよ。お水飲みな｣
他の女子が櫻井に近づこうものならば、すぐ間に割って入る。
水を彼女から奪い、櫻井翔に渡す。
そして鈍感な櫻井は、今井が自分に向けている好意や、周りの女子を牽制していることなんて気が付かず、今井からありがとうと水を受け取った。
｢翔、ハイボールしか飲まないからすぐ酔うんだよー、もういっつもハイボールなんだから｣
｢だって太りたくないし｣
｢太ったことなんて1回もないじゃん｣
そう言いながら、櫻井が飲み終えたコップを片付ける今井。
そんな姿を周りの女子たちは嫁気取りだと内心舌打ちしていた。
｢櫻井ってモテそうなのになー、前付き合ってた子はどうなったんだよ｣
｢あー、別れた…｣
｢その話NGだよ。翔めちゃくちゃ落ち込んでんだから｣
目の前に座っている男子の質問にも、となりの今井が前へ出る。
櫻井には少し前まで彼女がいた。
今井の鉄壁のガードをくぐり抜け、告白をした女子を櫻井は受け入れ、半年ほど付き合っていた。
その間も櫻井のとなりを離れなかった今井。
櫻井が彼女と別れた原因もやはり今井だった。
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
