Episodo.06 ページ6
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うちの会社は小さいながらもWEB制作会社である。
簡単に言えば他の会社のPRしたい商品のホームページやそのデザインを制作するのが主な仕事。
デザインとかが苦手な俺は主に他の会社に出向いてデザインの方向性を話し合ったり、CMの撮影現場に立ち会ったりするのが仕事。
智くんのデザインは企業の人たちから評判がよく、途切れずに仕事は舞い込んで来ている。
今日も一件、商品のPRデザインを頼みたいというメールが届いた。
「智くん、仕事きてるよ」
「お、転送して」
仕事の窓口になっているのは俺のパソコン。
仕事をみんなに振り分けるのも俺の大事な仕事なのだ。
「スポーツ飲料の広告か、とりあえず会社の人に話し聞きに行ってみようか？」
「うん、翔くんよろしく。あ、松潤も連れてってね」
智くんが松本を呼んで、仕事内容を伝え始めた。
いつもは若手を連れていくんだけど、松本に仕事を覚えてもらうということで松本同伴となった。
｢松本、14時頃に約束してるから、えと、準備しててね｣
｢うん｣
ぎこちない俺を見て、智くんが笑った。
俺もなんで松本相手にこんなにぎこちないのか不思議なくらいだった。
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今日約束している会社は大手スポーツメーカー企業で、歩いて行ける場所にある。
だから、松本と2人で歩いて向かった。
こうして肩を並べて歩くのは10年以上ぶり。
ここら辺はオフィス街で、スーツの人はたくさん歩いているけど俺はまるで2人きりのような気がしていた。
｢………………………｣
｢………翔くん、さ…｣
｢っ、なに？｣
｢いや、…なんかずっとよそよそしいから｣
ズバッと切り込まれた。
昔から思ったことを率直に伝えるのは変わっていない。
｢…そりゃ、10年以上会ってないんだから…よそよそしくもなるだろ…｣
｢……そうかな……あ、ちょっと待ってて｣
松本が突然立ち止まって、自動販売機の方に走り出した。
なんだ、急に。喉乾いてたのか。
松本は自動販売機で飲み物をふたつ買うと、一本を俺に渡してきた。
あ、これ俺が昔よく飲んでた炭酸飲料。
こういうとこ、よく覚えてるよな。
「...ありがと」
「どいたしまして」
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ぽっぷ(プロフ) - 作者さん» ありがとうございます(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” スローペースになりますが、どうぞよろしくお願いします。 (12月30日 23時) (
レス) id: f3544ac854 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - またぽっぷ様の作品を拝見できること、大変嬉しく感じます。最近はまた他の作品を一から読み直していて、とても素敵な時間になっています。体調にお気をつけて、更新楽しみにしております。 (12月28日 11時) (レス) id: 0d9c2c70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2023年12月22日 13時
