Episodo.03 ページ3
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「あ、まつじゅーん！ごめん、遅れた」
(松潤..........？)
智くんが少し大きな声を出して手を振る。
まつじゅん、と呼ばれた男がこちらをバッチリと見た。
目が合った。
お互いにピキッと固まったように思った。
「翔くん、こちらが新しい社員の松本潤くん」
智くんが名前をはっきりと言った。
松本潤、紛れもなくそう言った。
恐る恐る顔を覗き込む。
昔から変わらないクッキリとした顔立ちに、高校の時の記憶が一気にフラッシュバックしてきた。
─────────……くん…俺…あの子と………付き合うことにしたんだ………
放課後の教室、桜が咲く木の下を肩並べてあるくふたり。
そんな2人をひとりで胸痛めながら見ていたあの日。
高校時代の松本との出来事は青春の1ページにはなっておらず、今も胸の奥底で消化されないまま眠っている。
｢─────────・・・・｣
｢翔くん？｣
智くんに名前を呼ばれて、ハッと我に返った。
｢っ、あ…ごめん、えと…松本…｣
｢…びっくりした…翔くん、久しぶりだね｣
松本がふわっと笑ってそう言った。
あ……、なつかしい、その笑顔。
一瞬で学生時代に戻ったようで、慌てて意識を戻す。
｢…久しぶり…｣
｢あれ？知り合いなの？｣
｢高校の同級生です｣
｢えー！まじか！そっかそっか、じゃあ翔くん色々教えてやって｣
松本は驚いたのは一瞬だけで、昔と変わらない笑顔でよろしく、とそう言った。
俺は未だに実感が湧かなくてふわふわしている。
もう二度と話すことはない、会うことはないと、思っていた男に出会ったのだから。
俺は気持ちの整理がつかないまま、智くんと松本と共にオフィスに戻った。
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ぽっぷ(プロフ) - 作者さん» ありがとうございます(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” スローペースになりますが、どうぞよろしくお願いします。 (12月30日 23時) (
レス) id: f3544ac854 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - またぽっぷ様の作品を拝見できること、大変嬉しく感じます。最近はまた他の作品を一から読み直していて、とても素敵な時間になっています。体調にお気をつけて、更新楽しみにしております。 (12月28日 11時) (レス) id: 0d9c2c70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2023年12月22日 13時
