Episode.17 ページ17
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｢お邪魔しまーす｣
結局、松本と2人で家に帰ってきてしまった。
松本はタクシーの中でもほとんどうとうととしていて、とても40分かけて家に送る気にもならず。
こうして連れてきてしまったわけだけども……。
｢なんか、すごいなあ……大人の部屋って感じ｣
｢そうか？物がないだけだろ｣
松本はキョロキョロしながら俺の部屋を見てる。
何か変な物はなかったよな、とこそこそ確認。
｢……もう高校生じゃないもんなあ……｣
｢ん？なに？｣
｢なんにもー、翔くん大人になったなあと思って｣
｢何だそれ。お互い様だろ。ほら、早くシャワー入って寝な｣
適当に自分のパジャマを松本に渡し、シャワー室へ案内する。
とにかく今はひとりになって、色々と整理しなければ。
松本がシャワーに入っている間に寝室を片付けて、消臭剤まいて、とりあえず数時間は眠れるだけの環境を整えた。
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ーーーー
｢あれ……｣
松本がシャワーから上がり、俺もシャワーに入っている間に松本はソファで眠っていた。
ベッドで寝ても良かったのに……。
俺のパジャマを着て、狭いソファで丸まって寝ている。
｢……寝顔、変わんないな……｣
昔はお互いの家に泊まりに行くほどの仲だった。
朝までゲームしたり、徹夜でファミレスにいたり。
幾度となく見てきた松本の寝顔。
すらっとした鼻に、長いまつ毛。
少しとがった口元も、全く変わらないな。
(うぅ……やべぇ……)
高校時代の松本を思い出すど、どくんどくんと胸が痛む。
20年も前の感情に、触れるとすぐに侵食されそうだった。
そんなことには気付かないふりをして、松本にブランケットをかけて俺は寝室に閉じこもる。
(大丈夫、触れなきゃ気がつかない……)
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続く (更新停止中)
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ぽっぷ(プロフ) - 作者さん» ありがとうございます(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” スローペースになりますが、どうぞよろしくお願いします。 (12月30日 23時) (
レス) id: f3544ac854 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - またぽっぷ様の作品を拝見できること、大変嬉しく感じます。最近はまた他の作品を一から読み直していて、とても素敵な時間になっています。体調にお気をつけて、更新楽しみにしております。 (12月28日 11時) (レス) id: 0d9c2c70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2023年12月22日 13時
