Episode.16 ページ16
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｢終わったああああ……｣
朝日差し込む中、俺らはやっと修正作業を終えることが出来た。
もう時間は7時頃。
あと30分もしたら出社してくる人も出てくるだろう。
徹夜した達成感で高揚している俺たち。
佐藤くんも一安心している様子で、俺もほっとした。
責任感じて辞められたらたまったもんじゃないからね。
｢僕、取引先まで届けてきます！｣
｢あ、タクシーで行きなよ！領収書も忘れずー！｣
まだまだ若い佐藤くんは走って階段をかけ降りていった。
そのまま直帰して年休で休んでもらおう。
｢みんな年休使って休んでいーよー。またミス起こったら大変だし｣
｢社長命令なら仕方ない、休むか｣
相葉くんが嬉しそうに退勤準備を始める。
俺もさっさと帰ってさっさと眠ろう。
｢松潤は会社の近くに引っ越してきたの？｣
｢いやー、まだ前のとこに住んでて。来月引っ越す予定です｣
｢え、じゃあ家めっちゃ遠いんじゃない？｣
｢まあ、うん｣
松本の前の会社はここから車で40分くらい。
そんなとこから毎日出勤してたのか。それは大変だ。
｢じゃあ翔くん、松潤のこと泊めてあげれば？｣
｢……え？｣
｢いいじゃん、高校の同級生なんだし｣
帰宅準備をしていた俺に寝耳に水。
俺の家に松本を……？
いや、無理無理無理無理無理……。
｢ちょっ、と……俺の部屋めっちゃ汚いし……｣
｢こないだ俺が片付けたから大丈夫｣
｢え、そうなの？｣
俺らの会話に、3人が顔を見合せていることなんて気づかないくらい俺の頭はパニックだった。
｢松潤の家遠いんだぞー、タクシー代馬鹿にならないし、電車で帰ったら超時間かかるよ？徹夜付き合ってくれたのに｣
｢う……｣
智くんが追い詰めるように俺に訴えかけてくる。
そんなこと言われたら……。
いや、でも……松本と部屋で2人きりなんてそんな状況……！！！
｢はい、決まりー。タクシー呼んだから2人で帰りな｣
こんなときだけ強引な智くん。
俺と松本の背中を押して、勝手に退勤カードを切られた。
(えっ、えええ……俺これから、松本と家に帰るの……！？)
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ぽっぷ(プロフ) - 作者さん» ありがとうございます(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” スローペースになりますが、どうぞよろしくお願いします。 (12月30日 23時) (
レス) id: f3544ac854 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - またぽっぷ様の作品を拝見できること、大変嬉しく感じます。最近はまた他の作品を一から読み直していて、とても素敵な時間になっています。体調にお気をつけて、更新楽しみにしております。 (12月28日 11時) (レス) id: 0d9c2c70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2023年12月22日 13時
