Episode.12 ページ12
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ぼんやりと視界がひらけていく。
目の前には松本。
あれ、松本...？
松本が上から俺のことを覗き込んでいる...。
「うおっ！」
慌てて体を起こす。
どうやら俺はいつの間にか松本の膝の上で眠っていたらしい。
眠る前のことをあんまり覚えていないけど、確かとなりには智くんがいたはずなのに。
「翔くんだいじょうぶ？水飲む？」
「あ、うん、ありがと」
手際よくコップ一杯の水を渡してくれた松本。
一口飲むけど、酔いなんてとっくに醒めている。
「翔くんがお酒弱いなんて知らなかった」
「俺も、松本がお酒強いなんて知らなかったよ」
「強くないよ。初回だから抑えてるだけ」
周りを見渡すと、ちらほらと帰っている人たちもいてお開きの雰囲気。
帰る前にトイレに行こうと立ち上がると、ふらっとよろめく。
「大丈夫？」
松本が両腕を掴んで支えてくれる。
ドキッとして、すぐに手を振り払ってしまった。
「トイレ行ってくる…」
「うん」
ああ、もう俺ダメダメすぎる。
いつまでも松本とのことを意識しすぎて失礼な態度をとっている。
しっかりしなきゃ….。
用を足して席に戻ると、智くんが俺の荷物をまとめてくれている。
「翔くん帰るぞ」
「うん」
智くんが停めてくれていたタクシーに乗り込む。
あ、松本にも挨拶しなきゃ。
「松本、今日はありがと。またね」
「うん、またね」
ニノにも相葉くんにも挨拶をして、智くんと一緒に帰る。
「…..翔くんと大野さんって一緒に帰るの？」
「ああ、あの2人一緒に暮らしてんのよ」
「え？まじで？」
「あ、ちがうや、同じマンションに住んでるってだけか」
「でもさ、あのマンションの中で2人がどう過ごしてるかは誰もわからないじゃーん」
「あの2人、昔から怪しいよねえ」
ニノと相葉くんと松本が、俺と智くんの噂話をしているなんて知らずに、俺は智くんと2人で帰った。
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ぽっぷ(プロフ) - 作者さん» ありがとうございます(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” スローペースになりますが、どうぞよろしくお願いします。 (12月30日 23時) (
レス) id: f3544ac854 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - またぽっぷ様の作品を拝見できること、大変嬉しく感じます。最近はまた他の作品を一から読み直していて、とても素敵な時間になっています。体調にお気をつけて、更新楽しみにしております。 (12月28日 11時) (レス) id: 0d9c2c70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2023年12月22日 13時
