君の嘘と08 ページ47
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心にポッカリと穴が空いたかのように、俺はあの日から鬱々とした日々を送っていた。
櫻井とは何事もなかったかのように、前の関係に戻って。
俺は櫻井に謝ることも、気持ちを伝えることすらできなかった。
いつも一緒にいたやつらとも、一緒に過ごす気になれなくて。
俺はただひとり、櫻井を思うだけだった。
そんな中、俺に話しかけてくるのは相葉くん。
「松潤、ほんとにごめんね...」
「...別に、相葉くんのせいじゃないし」
「でも、俺...ニノにもすげえ言われて...」
「なんて？」
「...相葉くんがこんなに最低な人だと思わなかったって...」
相葉くんはあの後、すごい形相のニノにめちゃくちゃ問いただされたらしく。
素直に話せば、怒り心頭したニノに非難されたみたいだ。
しょぼんとした相葉くんは、落ち込んでいるみたいでなんだかかわいそうだった。
「...櫻井も、俺を責めてくれたらよかったのに...」
悲しい顔で、俺に笑いかけた櫻井。
酷く責められた方が楽だった。
自分の気持ちをぐっと押し込んで、俺を庇うような言い方。
そっちの方が、余計に俺は苦しかった。
「松潤、櫻井くんのこと……｣
相葉くんは俺の気持ちに気づいたのか。
俺が無言で答えると、相葉くんはまた、ごめんね、と謝った。
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｢潤くん、ちょっと｣
放課後、俺が誰もいない教室にひとりでいたら、ニノがやってきた。
もう18時なのに、まだ残っていたんだ。
ニノは怒っているのか、呆れているのかよく分からない表情で俺のとこまで来た。
｢…話聞いてもいい？｣
｢…うん｣
ニノは俺の席の前に座ると、一息つく。
どうやら怒ってはいないみたいだ。
｢…潤くんはさ、罰ゲームで翔ちゃんに告白して、なんでそのあとしばらく付き合ったの？｣
｢……それは、…｣
｢翔ちゃんのこと、みんなで裏で笑ってたの？｣
｢そんなことは、絶対してない！｣
ニノの問いに、即座に答える。
罰ゲームの告白を受け入れてくれた櫻井をボカにして笑うなんて、そんなことは絶対にしていない。
それだけでも、ニノにも櫻井にも伝えたい。
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ぽっぷ(プロフ) - 血濡れ蛍さん» ありがとうございます！指定をつけてないので深くは書けませんが、これからもエロは入れていきたいと思います。 (2020年11月11日 21時) (
レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
血濡れ蛍 - まさに、エロ潤。神ですね。今回の短編も、読ませていただきました。楽しかったです。今後も更新頑張ってください。応援してます♪ (2020年11月9日 0時) (レス) id: 6a8761a84d (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます。だいぶ前に書いていた作品なので、やっと公開できて嬉しいです。これからもぜひ読んでください！ (2020年11月6日 19時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - ぽっぷさん、いつも楽しく読ませて頂いております！凶暴な純愛、最高でした(*≧∀≦*)愛の重い話大好きなので刺さりまくりました本当にありがとうございます！また好きなお話が増えました(*´-`)次の短編も楽しみにしております！ (2020年11月6日 3時) (レス) id: 9c40c8115a (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - おしょうさん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでください！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2020年11月4日 22時
