Street Blues08 ページ37
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「...前みたいに、逃げないんですか？」
「...........」
「...勘ちがいしますよ、俺...」
あと数cm、どちらかが顔を動かせば。
そんな距離感で、松本は俺に問いかける。
俺自身、なんで前みたいに逃げないのか分からない。
たった数日の間で、俺は....。
「...勘ちがいじゃ、ないかも....」
「え.....」
「俺も...」
松本のことが好きかもしれないと、伝えることは恥ずかしくて。
口ごもってうつむいたら、ぐっと顔をつかまれて、そのままキスされた。
長い間、していた気がする。
ゆっくりと唇が離れて、松本と目が合う。
至近距離で目が合うと、くらくらするほどカッコよく見えた。
ああ、俺後輩相手になにを。
「...気づいてました？俺の今までの猛アピール」
「....全く...」
「櫻井さんは鈍感ですね」
松本は俺の頬に手を染めたまま、至近距離で会話が続く。
それが恥ずかしいのに、松本を押し返すことができない。
「鈍感な櫻井さんのために、これからたくさん伝えてあげる」
「へ、あ...」
急に語尾がタメ口になって、くすっと笑った松本。
突然のタメ口にもドキドキしてしまう。
「好きだよ。櫻井さん」
「うっ」
「早く俺のこと好きになれよ」
胸を撃ち抜かれて、もう勘違いでもなんでもいい。
今この瞬間、俺は松本に激しくときめいている。
こんなおじさんになって、後輩の男前のタメ口にこんな感情になるなんて。
もう、俺はおまえのこと好きになってるよ。
でもやっぱり、口にするのは恥ずかしいから。
そのまま少し背伸びをして、松本に顔を寄せた。
END
足取りままならず君に沈没01→←Street Blues07
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ぽっぷ(プロフ) - 血濡れ蛍さん» ありがとうございます！指定をつけてないので深くは書けませんが、これからもエロは入れていきたいと思います。 (2020年11月11日 21時) (
レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
血濡れ蛍 - まさに、エロ潤。神ですね。今回の短編も、読ませていただきました。楽しかったです。今後も更新頑張ってください。応援してます♪ (2020年11月9日 0時) (レス) id: 6a8761a84d (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます。だいぶ前に書いていた作品なので、やっと公開できて嬉しいです。これからもぜひ読んでください！ (2020年11月6日 19時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - ぽっぷさん、いつも楽しく読ませて頂いております！凶暴な純愛、最高でした(*≧∀≦*)愛の重い話大好きなので刺さりまくりました本当にありがとうございます！また好きなお話が増えました(*´-`)次の短編も楽しみにしております！ (2020年11月6日 3時) (レス) id: 9c40c8115a (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - おしょうさん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでください！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2020年11月4日 22時
