Street Blues04 ページ33
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「おはよーございます」
憂鬱な月曜日を迎えた。
俺は内心ドキドキしながら出社して、オフィスの中に松本の姿を確認する。
チラッと一瞬見ただけで、目が合わないようにすぐ自分のデスクについた。
「ふう.....」
なんでドキドキしているのかも分からないけど、とりあえず一息つく。
松本はコピー機で印刷をしているところだった。
松本が終わったら俺もプレゼン用の資料をコピーしに行こう。
パソコンにUSBを差し込んで、データを移動させる。
容量が大きいから3分くらいかかって、コピー機の方をみるともう松本はいなかった。
俺はUSBを持ってコピー機がある部屋へ向かう。
この業務用コピー機、何年使っても使い方が難しくていつも手間取ってしまう。
「えーと、USBからの印刷は....」
大きなコピー機にはUSBを差し込めそうな穴がたくさんあって、あちこちに挿し込んでみる。
どこにも挿し込めない....。
あれえ、どうやってコピーってするんだけっと、試行錯誤していたら。
「ここに挿すんですよ」
俺が持っているUSBを取り上げて、カチッとコピー機に挿し込む。
見上げると、松本がいた。
避けてるわけではないけど、思わず立ち上がって後退りをする。
松本はそんなことも気にせず、俺が使いこなせないコピー機をささっと操作している。
「このデータをコピーしたらいいですか？」
「あ、うん。ありがとう...」
ガシャンガシャンとコピー機が用紙を吸い込んでいく。
会議に参加する人の人数分だから、けっこう時間がかかるんだけど。
松本は立ち去る気配がない。
「コピーなんて、部下がやる仕事ですよ」
「いや、コピーだけお願いするなんて申し訳ないだろ」
「....そういうとこが好きですよ」
「えっ」
唐突な言葉に驚いてしまって、固まる。
こんな日常の中でさらっと愛の言葉をささやかれたら誰でも固まるだろう。
好きという言葉には免疫はないし、誰かから好意を向けられるのも久しぶりだし。
反応に困っていると、松本がコピー機から出てくる資料をまとめ始めた。
「櫻井さん、今日の夜空いてますか？」
「今日、空いてる、けど」
「一緒にご飯食べましょう。店も予約してるんです」
あの日みたいに、真剣な顔。
俺は断ることが出来なくて、静かに頷いた。
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ぽっぷ(プロフ) - 血濡れ蛍さん» ありがとうございます！指定をつけてないので深くは書けませんが、これからもエロは入れていきたいと思います。 (2020年11月11日 21時) (
レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
血濡れ蛍 - まさに、エロ潤。神ですね。今回の短編も、読ませていただきました。楽しかったです。今後も更新頑張ってください。応援してます♪ (2020年11月9日 0時) (レス) id: 6a8761a84d (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます。だいぶ前に書いていた作品なので、やっと公開できて嬉しいです。これからもぜひ読んでください！ (2020年11月6日 19時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - ぽっぷさん、いつも楽しく読ませて頂いております！凶暴な純愛、最高でした(*≧∀≦*)愛の重い話大好きなので刺さりまくりました本当にありがとうございます！また好きなお話が増えました(*´-`)次の短編も楽しみにしております！ (2020年11月6日 3時) (レス) id: 9c40c8115a (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - おしょうさん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでください！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2020年11月4日 22時
