凶暴な純愛07 ページ17
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｢…ねえ、潤｣
｢なに？｣
お風呂上がりの潤は、濡れた髪のままソファにもたれかかる。
ああ、もう、乾かさないと風邪ひくっていつも言ってるのに。
何度言っても聞き流す潤にドライヤーをセットしながら、ずっと疑問に思っていたことを聞く。
｢…潤、俺のことちゃんと好き？｣
ドライヤーのコンセントをさして、潤に渡す。
潤は渡されたドライヤーを俺に渡して、乾かして、と言ってきた。
甘えん坊、そんなとこも好きだけれど。
俺の心は今は不安だらけ。
｢好きだよ、ちゃんと｣
｢……うん…｣
そう言うとは思っていたけどね。
潤の答えに納得できないまま、俺は潤の髪の毛を乾かし始める。
潤はつかみどころのないやつだ。
いつもさらっとしていて、愛の言葉はくれるけど、実際は何を考えているのか分からない。
俺には昔も今も、この先だって潤以外にありえない。
けど、潤にはこの先だっていろんな人が現れて、俺なんかぽいっと捨てられちゃうのかも。
そんなことわかってはいたけど、こんなに突然やってくるなんて。
潤に捨てられたら俺は生きていけない。
もし捨てられる日がきたら、俺が死ぬ日だとも思っている。
俺からの潤への愛は、とっても重いものなのだ。
自分の狂気さにゾッとして、落ち込む。
「翔くんは？俺のこと好き？」
「当たり前じゃん。潤以外の人なんてありえないもん…」
「ほんと？俺以外の人と話したことないからそう思ってるだけかもよ？」
潤は穏やかだけど、低いこもった声でそういった。
俺はドライヤーをとめる。
まだ微妙に乾いていないけど、潤にそんなこと言われたのは初めてで驚いた。
考えたことなかった、潤以外の人とのことなんて。
「もし翔くんにしつこく話しかけるのが俺じゃなかったら？その人のこと好きになってたんじゃない？」
潤は前を向いたまま、動かずに質問だけしてくる。
俺は言われた通り考えてみるけど、やっぱり想像できなかった。
俺が潤以外の人を好きになる可能性。
それは限りなく0%というか、完全に俺の中ではありえないことなのだ。
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ぽっぷ(プロフ) - 血濡れ蛍さん» ありがとうございます！指定をつけてないので深くは書けませんが、これからもエロは入れていきたいと思います。 (2020年11月11日 21時) (
レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
血濡れ蛍 - まさに、エロ潤。神ですね。今回の短編も、読ませていただきました。楽しかったです。今後も更新頑張ってください。応援してます♪ (2020年11月9日 0時) (レス) id: 6a8761a84d (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます。だいぶ前に書いていた作品なので、やっと公開できて嬉しいです。これからもぜひ読んでください！ (2020年11月6日 19時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - ぽっぷさん、いつも楽しく読ませて頂いております！凶暴な純愛、最高でした(*≧∀≦*)愛の重い話大好きなので刺さりまくりました本当にありがとうございます！また好きなお話が増えました(*´-`)次の短編も楽しみにしております！ (2020年11月6日 3時) (レス) id: 9c40c8115a (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - おしょうさん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでください！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2020年11月4日 22時
