凶暴な純愛05 ページ15
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｢松本くん、いつも放課後すぐ行っちゃうから何してるのかと思ったらお友達と会ってたんだね｣
｢うん、週末はいつも翔くんと過ごしてんの｣
ショッピングセンターに向かう道のり、俺は足取りが重かった。
となりでは楽しそうに話すふたり。
時々ちらちらと彼女からの視線を感じたけど、知らんぷりをする。
あまりにも一言も発さない俺に、彼女も不思議に思っているのだろう。
｢へー、仲良いんだね。…櫻井、くんはどこの学校なの？｣
突然彼女から話をかけられて、ビクッとした。
潤以外の人と話してこなかったこの10何年、こんなとこで人から話しかけられるとは。
もはや潤以外の人との会話の仕方なんて分からない。
声を発することもできない。
返事をしない俺を不思議そうに見つめる彼女。
(ああ…どうしよう…逃げ出したい…)
｢…翔くんはね、少し遠い高校に通ってんの｣
｢あ、そっか。どうりで見たことない制服だと思った｣
潤が代わりに答えてくれて、ほっとした。
彼女には悪いけど、俺は答えることはできない。
ごめんなさいと心で謝りながら、早く潤と2人きりになりたいとばかり思っていた。
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結局ショッピングセンターでは買い物だけして、彼女とは別れた。
俺は潤に彼女のことを聞こうと思ったけど、ちょっとだけ怖くて聞けなかった。
彼女はきっと、潤のことが好きなんだろう。
だからあんな大胆に一緒に帰ってもいいかな、なんて。
まあ、それはいい。
潤がモテるのなんて承知している。
けど、潤が彼女を受け入れたのは予想外だった。
なんで今日あの人の言うことを受け入れたの？
そう聞きたくても、聞けなかった。
｢翔くんおいで｣
ベッドの上で潤が俺を呼びかける。
手を広げて待つ潤に胸がキュンと高鳴るのはいつまでも同じなのに。
潤の胸にそっと寄り添って、背中に手を回した。
｢ふふ…かわいい翔くん…｣
｢…ほんとに思ってる？｣
｢…なにそれかわいい…当たり前じゃん｣
倒れ込むように潤がベッドに横になると、俺も潤の胸に倒れ込む。
そのまま流れるようにキスをされて、いつもと変わらない夜を過ごした。
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ぽっぷ(プロフ) - 血濡れ蛍さん» ありがとうございます！指定をつけてないので深くは書けませんが、これからもエロは入れていきたいと思います。 (2020年11月11日 21時) (
レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
血濡れ蛍 - まさに、エロ潤。神ですね。今回の短編も、読ませていただきました。楽しかったです。今後も更新頑張ってください。応援してます♪ (2020年11月9日 0時) (レス) id: 6a8761a84d (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます。だいぶ前に書いていた作品なので、やっと公開できて嬉しいです。これからもぜひ読んでください！ (2020年11月6日 19時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - ぽっぷさん、いつも楽しく読ませて頂いております！凶暴な純愛、最高でした(*≧∀≦*)愛の重い話大好きなので刺さりまくりました本当にありがとうございます！また好きなお話が増えました(*´-`)次の短編も楽しみにしております！ (2020年11月6日 3時) (レス) id: 9c40c8115a (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - おしょうさん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでください！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2020年11月4日 22時
