凶暴な純愛04 ページ14
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潤と会えない平日を乗り越えて、また週末がやってきた。
今日は俺が潤の学校の最寄り駅まで行く日。
電車に揺られながら外を眺める。
何度見てもこの風景は心躍るものだ。
あと少しで潤に会える。
最寄り駅の少し手前、赤いマンションが見えたらすぐに着く。
俺はスキップしそうな勢いで改札を抜けて、そのまま改札口で潤を待つ。
もう授業は終わっているはずだから、もうすぐ潤が来るはず…。
｢翔くん！｣
人混みの中から、潤の声が聞こえて、目の前に会いたくて仕方なかった潤がいた。
｢はあー、やっと金曜日だよ。1週間ぶりの翔くん｣
潤が笑うと、俺も嬉しくて笑う。
たった1週間離れただけ、週末はいつも一緒にいられるのに。
この瞬間だけを楽しみに毎日生きているんだ。
｢よし、買い物行こ｣
微笑む潤が好きすぎて思わず腕を組みたくなるけど、我慢。
潤の学校の最寄り駅まで来るときは、いつも近くのショッピングセンターに行って遊んだり買い物したり。
そしてそのまま俺の家まで電車で行くのがいつもの流れ。
歩き出した潤のとなりを俺も1歩踏み出そうとしたら。
｢松本くん…！｣
少し離れたとこから、女の人の声がした。
振り返る俺と潤。
そこに潤と同じ制服を着た女の人が、俺たちのところに駆け寄ってきた。
｢吉野さん、どうしたの？｣
知らない女の人の登場に俺は固まる。
息を切らした彼女は、息を整えると潤を見上げた。
｢あ、あの…私も一緒に帰ってもいいかな…？｣
えっ、と俺が声を上げそうになった。
なんで、彼女が潤と。
嫌だ嫌だと心では思っても、俺は言葉が発せない。
彼女は俺の方をちらっと見ると、すぐに潤の方に向き直った。
｢………いいよ｣
｢………ぇ…｣
今度は少しだけ小さい声が出た。
絶対断ると思っていたのに、潤は彼女の申し出を受け入れた。
俺が慌てて潤の方を向くと、潤はにっこりと笑っていた。
｢翔くんも一緒に、ね？｣
彼女は嬉しそうに笑った。
俺は不服だった。
1週間ぶりの逢瀬を楽しみにしていたのに、なんでこんなことに。
なんで潤が彼女を2人の間にいれるのか。
歩き出した潤と彼女。
俺は下を向いたまま、潤のとなりを歩き出した。
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ぽっぷ(プロフ) - 血濡れ蛍さん» ありがとうございます！指定をつけてないので深くは書けませんが、これからもエロは入れていきたいと思います。 (2020年11月11日 21時) (
レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
血濡れ蛍 - まさに、エロ潤。神ですね。今回の短編も、読ませていただきました。楽しかったです。今後も更新頑張ってください。応援してます♪ (2020年11月9日 0時) (レス) id: 6a8761a84d (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます。だいぶ前に書いていた作品なので、やっと公開できて嬉しいです。これからもぜひ読んでください！ (2020年11月6日 19時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - ぽっぷさん、いつも楽しく読ませて頂いております！凶暴な純愛、最高でした(*≧∀≦*)愛の重い話大好きなので刺さりまくりました本当にありがとうございます！また好きなお話が増えました(*´-`)次の短編も楽しみにしております！ (2020年11月6日 3時) (レス) id: 9c40c8115a (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷ(プロフ) - おしょうさん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでください！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: 840572d938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2020年11月4日 22時
