星に願いを【A×N】 (ページ42)

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「……ん……」

肌寒くて目が覚めた。

壁にかかっている時計を見ると、時間は午前3時。

ぼーっとする頭でとなりにいるはずのニノを手で手繰り寄せる。

(────あれ…？)

いるはずのニノがいない。

そのことに気がついて頭もぱっと覚醒した。

トイレに行ったのかと思ってしばらく待ってみても、ニノが戻ってくる気配も家にいる気配もない。

「…ニノ…？」

読んでも返事はない。

不安になってスマホを開けば、ロック画面にLINEが一件。

『ちょっとコンビニに行ってきます』

そのLINEを見て一安心。

でもこんな夜中にコンビニ？

どうして……。

LINEの画面を開けば、そのLINEが送られてきたのは40分も前。

近くのコンビニに行ったのなら15分では帰ってくるはず。

胸がざわざわと騒ぎ出す。

どこに行ったんだろう。

何かあったんだろうか。

二度寝する気分になんかなれなくて、俺はいてもたっても居られずニノの家から飛び出した。

心配しすぎかもしれないけど、もしも何かあったら。

そう思うと鼓動が早くなって、必死でニノを探し回った。

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