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学校が終わって、相葉くんのバイクに乗って俺の家までやってきた。
相葉くんは毎週は泊まるわけではないけど、毎週のように家には来る。
今日は泊まる日。
いつものようにご飯を食べ終わって、別々でお風呂を出るとまったりとした時間が流れる。
相葉くんは俺の横に座って、まだ乾いていない髪をタオルでわしゃわしゃしてる。
「ふふ、相葉くん犬みたい」
茶色く染めた綺麗な髪がわんこみたいで頭を触る。
「犬みたいなのはニノの方だよ」
「そう？」
「うん、子犬みたいにかわいい顔してる」
そう言って、俺の頬を両手で包む。
相葉くんの大きい手に触れられるとドキドキする。
俺の手とはちがって、細くてゴツゴツした大人の男の手。
その手で触って欲しい。
そう思うのに。
相葉くんは優しい笑顔でひとつキスをすると、手を離してしまった。
「そろそろ寝よっか」
「……うん…」
相葉くんは寝るときはいつも俺を抱きしめながら寝る。
うれしい。
すごくうれしいよ。
だけどね、相葉くん…。
俺そろそろ寂しくて死んじゃうよ。
「おやすみ、ニノ」
「おやすみ…」
相葉くんの腕に包まれながら、満たされない気持ちで眠りについた。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2019年3月17日 20時
