episode39 ページ39
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「相葉くんとはどうなの？」
お昼ご飯を潤くんと食べながら、お互いの話。
潤くんとは学部はちがうけど、キャンパスが割と近いからたまに一緒にお昼を食べる。
「相葉くんといるとすごく幸せだけど、相葉くん俺のこと全然抱こうとしないの。なんでだと思う？」
大好きなハンバーグを食べながら、率直な疑問を潤くんに投げかける。
男を抱く立場の潤くんなら何かわかるのかな。
「んー、ビビってんじゃないの」
「ビビる？」
「恋人同士のことなんて知らないけど、普通のカップルも同じなんじゃないかな」
「そんなもんなのかな…」
付き合ってすぐにやるもんじゃないのかな。
まだ付き合ったばかりだからなのかな。
俺は早く相葉くんに抱いてほしいのに。
相葉くんは優しいキスをくれるだけ。
(欲求不満なんですけど…)
俺が押し倒すくらいしたいけど、それじゃやっぱり俺がただのビッチになるわけで。
俺には男に抱かれまくった過去があるから。
あまりせっクスに貪欲になると相葉くんにやっぱり誰でもいいのだと勘違いされてしまいそうで怖い。
だから相葉くんからのアプローチを心待ちにしているのに。
やっぱり男を抱くのは覚悟がいるかな。
怖いかな。
嫌かな。
もともとノンケな相葉くん。
時間がかかるのは仕方ないのかもしれない。
(だけど……)
「ま、相葉くんがニノのこと好きなのは変わりないから気長に待ってみなよ」
「はーい…」
潤くんからの他人事なアドバイスをもらって、残りのハンバーグを食べ尽くす。
明日は金曜日。
相葉くんが家に泊まりに来る日。
明日こそ何かあるだろうと期待して、相葉くんのことばかり考えて過ごした。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2019年3月17日 20時
