episode25 ページ25
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気分転換に新しい出会いを求めて新たなハッテン場へとやってきた。
いつもとはちがう初めての場所。
新しい出会いと言っても、恋を探しに行っているわけではない。
抱かれても相葉くんを思い出さない人を探しに来た。
太ってる人とかハゲてる人なら相葉くんの面影もないから思い出さないかなあ。
でもちょっと抱かれたくないかもな。
お洒落なバーみたいなところで、店主もすごくかっこいい。
なんならこの人でもいいな。
カクテルを飲みながらその場にいるお客さんを物色していたら、長く続くカウンターの向こうに、見つけた。
相手も俺を見つけたらしく、えっ、と目を丸くしていた。
いや、俺がそんな顔したいところだよね。
｢翔ちゃん…｣
｢────ニノ！？な、なんでここ…｣
｢いや、こっちのセリフなんだけど｣
だってここハッテン場よ？
なんで翔ちゃんみたいなどノーマルがいんのよ。
そしたら翔ちゃんの後ろからひょっこりと姿を表したのは潤くん。
俺はさらに驚いた。
｢やっほー、ニノ。驚いた？｣
｢潤くん…どうして…｣
｢この店俺のいとこがやってて、俺は2階に住んでんの
ちなみに俺はゲイだけど、翔くんはノーマルでただ遊びに来てるだけ｣
｢ま、松本言っていいの…？｣
｢いいよいいよ、ニノだし｣
次々と知らされる衝撃事実に驚かされっぱなしの俺。
ああ、潤くんはゲイだったのか。
潤くんと翔ちゃんって気が合わなそうなのによく一緒にいるなって思ったらそういうことか。
2人で秘密を共有していたのね。
潤くんは、直人カクテルちょうだーいって俺のとなりに翔ちゃんと座った。
あのイケメン店主は直人さんっていうのか。
誘ったら乗るような人かな。
直人さんは潤くんと翔ちゃんの分のカクテルを出して、俺を見て微笑んだ。
わあ…大人…俺なんか相手にしてくれないかも。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2019年3月17日 20時
