episode20 ページ20
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──────……あれ……
やだ、なんで。
目を閉じだら、浮かんでくるのは相葉くんだった。
こんなときまで俺の頭を占領するのか。
あ、やばい…また考えちゃう…。
相葉くん何してるかな…今日は誰と一緒にいるのかな…女の子じゃないといいな…
おじさんに揺さぶられながら、相葉くんを思う。
ふわっと優しく抱きしめてきたおじさんを相葉くんだと錯覚してしまい、中が思いっきり締まった。
｢…っ…あぁ……あ…！｣
俺の締めつけで果てたおじさん。
お腹を見ると、俺もしゃせいしていた。
(…ああ…おれ……)
おじさんのじゃなくて、相葉くんを想像してしゃせいしたんだ。
相葉くんに抱かれてると錯覚したから快感が増したんだ。
そう思うと途端に虚しくて。
せっクスの後はいつも心が満たされていたのに、今はなんだかぽっかりと穴が空いたよう。
────好きでもない人とのせっクスは虚しいだけだもん
その通りだね相葉くん。
あなたのせいで気づいてしまったよ。
俺の人生に必要なものなんて、少しの愛だけだったのに。
それすらもなくなってしまう。
相葉くんを好きになったせいで、他の人とのせっクスがつまらなくなってしまう。
これはまずい。
本格的に相葉くんとの接触を避けなくてはならない。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2019年3月17日 20時
