星に願いを【A×N】 (ページ14)

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episode14 ページ14

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｢初めての人は男だったの｣

｢え…ええ…｣

｢2個上の先輩でね、俺のこと好きだって、可愛いって

ある日突然告白されて、戸惑ってるうちに押し倒されちゃって

乱暴に奪われちゃったんだ

きっと相手も初めてだったろうから、下手くそで痛くて泣きまくった記憶しかない

まあ悪くいえばれいぷされたんだけど

でもね、そのあと俺、すごく満たされた気分だった

息するのも必死でつらかったけど、相手の人は夢中に俺の体をまさぐって

好きなんだよ、って言いながら俺に思いぶつけるみたいに強くて

ずっと寂しかった心が、このときだけは満たされたの

忘れることができたの

それからかな、俺が色んな人とやるビッチになっちゃったのは

女の子ともしてみたんだけどね、あんま満たされなくて

やっぱ愛される方がいいなと思って

やめられないの、抱かれるの｣

今までのことを振り返って、後悔はしていない。

まちがっているとは思っているけど。

でもそれを人に言われるのはちがう。

周りの人が俺のお母さんを悪く言うように、俺もきっとこのことがバレたら言われるようになる。

そのときに俺は誰を心のよりどころにしたらいいのだろう。

お母さんには俺がいた。

俺には誰もいない。

だから大学の人たちにはバレたくない。

最初にバレたのが相葉くんでよかったとは思っている。

でも相葉くんが俺の心のよりどころになるようなことがあってはならない。

だからね、俺のことを制限しないで。

じゃないと俺……。

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