星に願いを【A×N】 (ページ13)

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episode13 ページ13

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｢お母さんが死んで、ひとりぼっちになったの

お父さん側の親戚なんて知らないし、お母さん側も俺のことよく思ってなくて

風俗で働いてた女の子どもなんて、誰との子かもわからないって

汚らわしいって、コソコソ言ってるのも知ってた

渋々引き取ってはくれたんだけど、すごく居心地悪くて

家も広いし、ご飯だって美味しいけど、ここには居たくないってずっと思ってた

だから中学生に上がるときに自分からお願いして児童養護施設に入れてもらったの

分かってはいたけど、そのときのおばさんの嬉しそうな顔はちょっとショックだったな｣

相葉くんの顔が曇っていく。

こんな身の上話に同情してくれているんだね。

今まで誰にも話したことなかった。

だってみんなこんな話したらよそよそしくなるでしょ。

かわいそうな子って思うでしょ。

相葉くんもきっとそう思ってるかな。

まだ話すタイミングじゃなかったのかも。

どうしてお母さんの話なんて、相葉くんにしてるんだろう。

そう思うのに、なぜか口は止まらない。

ずっと誰かに聞いてほしかったのかな。

俺のことを全て知って、理解してくれる人を探してたのかな。

｢…相葉くんさ、初めてせっクスしたの何歳か覚えてる？｣

｢せっ……まあ覚えてはいるけど…｣

｢…俺ね、中一のときに初めてしたの｣

｢ちゅ、中一…！？ずいぶんはやいね…｣

突然何の話だって顔をしてるけど、衝撃事実にそんなこと忘れちゃったみたい。

身の上話、まるまる第二章突入。

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